私が八丈島に来たのは2017年3月。一周60 kmの小さな島ですが、当時は行ったことのない場所はたくさんありました。
特に八丈島の林道は、私の運転の腕が低かったのと車の車高が低かったため、行くのは避けていました。
まあ、のちにガンガン行くことになって、車整備工場の人から注意されたりするのですが・・・(笑)
その行ったことのない場所の中に、景勝地の「ポットホール」というものがあります。
私の場合は、初めは地元の人に連れて行ってもらいました。
ポットホールは、日本語では甌穴といいます。一枚岩の上に7本の川があり、それぞれ約100個のポットホールがあることから、合計700個以上あるそうです。
場所は登龍道路を経由して、こん沢林道に入り、林道の一番奥にあります。交通事故がよく起きる場所で、携帯の電話も届かないところから、レンタカー屋さんは行くのをおすすめしない場所です。
ですので、私は自然ガイドさんに連れて行ってもらった方が良いと思っています。
ポットホールでの面白いサービスもありますしね
自然ガイドさん
今日は、「東京都八丈島のポットホールの定点撮影のお話」と題してのお話です。
晴天のポットホール
八丈島は雨の島です。雨が降らなくても、曇りや霧が多いですね。
ですので、晴れの日はとてもレアです。
こん沢林道をゆっくりと走りますと、緑の光のトンネルの中を進む光景が見られます。
これを見られるだけでも、贅沢な時間です
そして、このような天気のときは、ポットホールも木漏れ日に覆われています。スマホでもこれだけの写真が撮れます。
霧の日のポットホール
こん沢林道は道が狭く、舗装も荒れているところがあります。その上、霧で視界不良ですから、レンタカーで走るのはおすすめしません。
こん沢林道にはガードレールはありませんので、そのまま谷に落ちます。実際、観光客が運転するレンタカーは毎年落ちています。
やはり、ガイドさんは必要だと思います
霧の日のポットホールはとても静かです。水が流れる音だけがします。
奥は霧で霞み、各ポットホールを水の白い線で繋がれている景色が見られます。
雨の日のポットホール
雨の日は、前日と当日の降水量によって行くか行かないかを決めます。なぜなら、こん沢林道はよく土砂崩れが起きるからです。
私も行く前は、数日前の八丈島の降水量を調べます。また、林道で崩れる兆候の有無を確認しながら進みます。
少しでも異変を感じたならば、諦めて帰ります
そうやって、注意しながらこん沢林道を進みますと、葉の緑、水の白、ポットホールの黒、コケの深緑と最高の景色が見られます。
これを見ますと、また次も来たいと思いますね
大雨の日のポットホール
大雨の日は絶対に行ってはいけません
正直にお話しますと、以前、間違えて行ってしまいました。当日の天気予報は1時間あたり0.5 mm。1日でも12 mmでした。
ですので、私は大丈夫と勘違いしていました
ポットホールに到着しますと、様子が変です。雨は止むはずなのに、1時間あたり5 mmの雨がずっと続いていました。
1時間あたり5 mm?
大丈夫では?
そう思われるかも知れませんね。でも、場所が問題です。ポットホールは谷にあり、三原山に降った雨が集まってきます。
私が到着したときは、「ゴー」っと轟音が聞こえていました。写真では表現が難しいですが、今までのポットホールの写真と比較しても分かるように、水量が異常に多いです。
ポットホールでこれほどの量の水を見たのは、このときが初めてでした
この場所には橋があるのですが、ポットホールの数を数えたガイドさんから
豪雨のときは水が溢れてくる場合があるよ
というお話を伺っていました。
ポットホールをiPhone 15で撮影しました。
1分後にカメラを持って撮影したものがこれです。怖かったので3枚だけ撮影しました。
たった1分違っただけで、水量がさらに猛烈に増えているのが分かるでしょうか?
写真には迫力がありますが、ポットホールとしては何を撮っているのか分かりません。
これだけになるということは、何かがおかしいということです。
ポットホールには他にも6本の川がありますが、おそらく同じ状態です。
直感は「早く離れろ!」でしたので、すぐに撤収しました。
家に帰ってから気象庁のデータを見ました。その日は天気予報が思いっきりはずれ、1日80 mmもの雨が降っていました。
逃げるように帰ってきて正解でした
今日は、「東京都八丈島のポットホールの定点撮影のお話」と題してのお話でした。ポットホールの地形は変わらないのですが、天候によって景色が変わることを紹介しました。
写真はいかがでしたでしょうか?
ただ、大雨(結果的に豪雨)の日は危険です。私も八丈島の天気予報を信じたのが問題でした。
ポットホールは、晴れ、曇り、霧、小雨までであれば、いつ行っても美しい光景が見られます。ただ、アクセスは危ないところもありますので、私はガイドさんと一緒に行くことをおすすめします。