ポットホールは、多くのレンタカー屋さんに通らないようにといわれている登龍道路/こん沢林道を経て、たどり着くところです。
ポットホールの案内は、私のほか、下記のガイドさんをおすすめします。
ポットホールの景観
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2023年1月5日に行ったときの様子です
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散策路は矢印の指示通り、時計回りで進みました
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ポットホールは、急流の水あるいは石の力で削られた穴です。日本語では甌穴とよばれています。
このポットホールの数は700個あります。山小屋のガイドさんが、ザイルを使って登り、一つ一つ目視で数を数えました。
ポットホールは、晴れの日も、曇りの日も、雨の日も絵になります。
ただし、大雨のあとは、こん沢林道で倒木や土砂崩れの恐れがありますので、ポットホールへ行くのは厳禁です。
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大雨のあとは、林道は倒木や土砂崩れの恐れがあります。行くのは絶対にやめましょう。
ポットホールも大雨の影響が出ています
2022年は大雨と強風が八丈島を襲いました。そのため、落枝も多く、ポットホールにも枝が集まっていました。
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写真左側に流された枝が集まっているのが分かります。
散策路は原生林の中を歩きます
ポットホールは、植林されたスギもありますが、上の方は八丈島の原生林が広がります。ここは水辺ですので、モスケミソサザイ、タネコマドリ、オーストンヤマガラなども生息しています。
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オーストンヤマガラは、けっこう近くまで来てくれますね
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散策路を覆う倒木
大雨と強風の影響は、ポットホールの散策路にも出ています。歩いていますと、頭上に倒木があったりします。
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けっこう怖いですね
2022年もこん沢林道で倒木や土砂崩れが起きました。林道がこのような状態ですので、散策路も同じようなことが起きています。
このことからも、大雨のときはポットホールへ行ったり、散策路を歩いてはいけないことがよく分かります。
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散策路のトラップ
本土の山道は、だいたい分かりますね。でも、ポットホールの散策路はそうではありません。
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次の写真を見てください
道はどこでしょうか?
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ロープで散策路が指示されていますが、よく分かりませんね。これ、落ちている大きな枝の手前を左から右へ行くのが正解です。
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私は散策路を知っていたのですが、今回、間違って写真の前方向へ行ってしまいました
散策路を歩くときは、間違えに気づくように、冷静にならなければいけません
また、散策路では、ポットホールの川をまたぐところがあります。
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写真では大したことないように写っていますが、これらは危険箇所です。
私が行ったときは雨が降っていませんので、川の水はまったく無く、石が剥き出しになっていました。そのため、歩くのは簡単でした。
ところが、雨が降っていますと、この場所は水が流れています。
意外に思うかもしれませんが、少しでも水が流れていますと、とても滑りやすくなります。靴の裏が滑らないパターンのものでしたら大丈夫ですが、そうでない場合は、滑って転ぶのも覚悟した方がいいと思います。
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「滑って転ぶのも覚悟」なんて、他人事ですね
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いえいえ、怪我防止のためには「滑るという意識」を予めもつことが大切です
不意打ちですと骨折ですから
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そういうことですか
気をつけます!
大雨の爪痕
今年の八丈島は大雨が多かったです。そのたび、私は、安全のため、林道から距離をおいていました。
ポットホールではどのようになっていたかといいますと、その爪痕が見られました。
山の上からの土砂が流れ込んでいたり、倒木が急斜面を水の力で流されていました。
以前は、両者はありませんでした。
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シダ植物に囲まれた散策路を下ります
ここまで来ますと、あとは下の一本道です。足元には、八丈島ならではの様々なシダ植物が見られました。
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私も、今回、新しく一種を覚えました
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進行方向右側にポットホールが見えます。あとは足を挫かないように気をつけて降ります。
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今回はポットホールの散策路の一周を紹介しました。ところどころ、足を滑らせる場所がありますので、滑らないパターンの靴底の靴を履いて歩くことをおすすめします。
また、滑りそうな危険な箇所は、あらかじめ滑るという意識を頭の片隅に入れておくと、不意打ちで怪我をする可能性が下がります。
散策路を歩いているときは、滑るところが数箇所があることを思い出してください。
私としては、ポットホールへはガイドさんと一緒に行くことをおすすめします。
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旅は安全に楽しくですからね
ぜひ、ポットホールをお楽しみください