昨日は嵐のような天候でした。ANAも東海汽船もすべて欠航は久しぶりです。
一転、今日(2022年6月7日)はとてもいい天気でした。空路も海路も回復しました。
八丈島に住んでみて思いますが、天候の変化の振れ幅がとても広いですね。そして、予報はとても難しいです。
そんな過酷な自然の世界に生きる植物たち。もともと住んでいた野草はともかく、ここ、八丈島には、外から来た植物も、大変な思いをして住んでいると思います。
今日は、「東京都八丈島の外から来た植物たち」と題してのお話です。
シロツメクサ
八丈島ですと、外から物を運ぶとき、特に壊れやすいものを運搬するときは、ダンボールにプチプチやピロー型エア緩衝材を使いますね。
これらが無かった時代は、ヨーロッパ原産のこのシロツメクサを緩衝材として使っていました。
シロツメクサ、八丈島ではいたるところに見られます。時期になりますと、白い花がたくさん見られますね。
オオニワゼキショウ
八丈島には、ニワゼキショウとオオニワゼキショウが生息しています。名前が似ていますように、両者の花はよく似ています。
違いは、オオニワゼキショウの方が、草丈は高く、花は紫がかっています。
このオオニワゼキショウは北米原産です。はるばる地球の裏側から八丈島に来ています。
耕作地などに見られます。
マツバウンラン
紫色の花がたくさん着く野草です。風が吹きますと、いっせいに揺れますのでとてもきれいです。
北米原産の野草で、この植物も耕作地をはじめ、住宅地にも見られる植物ですね。
アカバナルリハコベ
アカバナルリハコベは、北アフリカ、ヨーロッパ、西アジア原産の野草です。
異常に朱色がかったオレンジ色が目立つ花をしており、園芸種を連想させるような野草です。
この植物には、毒性があるといわれています。
ですが、近くを歩きますと、その派手な色合いの花に必ず目を奪われる野草ですね。
シロバナマンテマ
シロバナマンテマはヨーロッパ原産です。群生で生息し、八丈島では海沿いの芝の近くで見られます。
この野草の存在は、名前を知るずっと前から知っていました。花がたくさんついているのにも関わらず、すべてがほぼ同じ方向に向いているのです。
野外では、「同じ」は危険です。その危険を犯してでも「同じ」にしているわけですから、通常とは違う強い力が働いているのではないかと想像してしまいます。
例えば、海沿いの強風に影響を受けて、花の方向が支配されているとか・・・
シロバナマンテマを見ていますと、色々な実験をしたくなります
今回、春に見られました八丈島の外から来た植物たちをまとめてみました。
植物にしろ、昆虫にしろ、外来種といいますと、目くじらを立てられますね。でも、一度入ってしまいましたら、駆除は無理だと思います。
毒性のあるものもありますが、入ってしまいましたら、もう一緒に生きるしかありませんね。調べることは出来ませんが、個人的には、どのような旅を経て八丈島に来たのかは気になります。
これからの季節も固有種だけでなく、外来種も平等に楽しみたいと思います。
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