カメラのファインダーの外から見たスズメたちから気付かされたこと

動物

左足首の骨折から回復するために、1日に歩く距離を決めて過ごしています。

運動不足だったことが良く分かりました

初めはただ歩くだけ。ですが、モチベーションを上げるために双眼鏡を持って、バードウォッチングをしながら歩くようになりました。

そして、今では焦点距離400 mmの超望遠レンズを持っての散策です。

焦点距離400 mmの超望遠レンズは、一般の人には「超望遠」ですが、野鳥写真の世界では広角レンズ的位置づけです。

気合を入れて撮影するというよりも、証拠写真だったり、近くに来た野鳥限定での撮影ですね。

ですので、野鳥は双眼鏡を用いての観察が主で、カメラは体力づくりの約2 kgの鉄アレイ代わりです(笑)。

双眼鏡メインで野鳥を観察していますと、私はファインダーばかり見ていたことに気付くようになりました。


今日は、「カメラのファインダーの外から見たスズメたちから気付かされたこと」と題してのお話です。


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ファインダーから覗いた視点

カメラのファインダーを覗きますと、その画角は横長の長方形です。ズームレンズ、マクロレンズ、広角レンズ、中望遠レンズ、超望遠レンズと、どのレンズを使っても最終的には同じ画角になります。

写真を撮るのに夢中になりますと、世界はファインダーだけになります。

野鳥写真の場合ですと、構図、枝の位置、被写体の体の角度、被写体の頭の角度、背景、背景の模様、色合いと一瞬でサーチしてシャッターを切ります。

そうしますと、こんな感じのスズメの写真になります

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

双眼鏡を主に使うようになってからの私の視線の変化

焦点距離400 mmのレンズでは、野鳥の写真は撮れません。最近は

別に撮れなくても・・・

という気持ちでバードウォッチングをしています。

そもそも、バードウォッチングは鳥を見るだけですからね

そのような習慣になった私が目を向けるようになったのは、カメラのファインダーの外側でした。

私の双眼鏡の画角は、カメラのファインダーの画角よりずっと広いです。そうしますと、今まで意識していなかった物が見えるようになってきました。

例えば、このスズメの写真。この写真は台風22号、台風23号が通過した後に撮影したものです。

両台風が通過した後、実は八丈島で観察できる野鳥の数がガクンと減りました。

あの時に相当の羽数の野鳥が死んだと私は思っています

そもそも、あんな世界で生き残る方がおかしいです

写真の解説をしますと、背景の左側にはマルバアキグミがあり、撮影場所が八丈島の海沿いであることが分かります。

そして、右側は枝だけ。

八丈島ではこれほどまでに枝のみになることはありません。

この写真には、台風22号、台風23号の恐ろしさも写っているのです。

そして、スズメ。両羽とも今年生まれた若鳥です。

それなのに、普段の八丈島では見られない場所にスズメがいました。そして、居場所に迷いのある行動をしていました。

そう、彼らは八丈島のスズメではなく、台風22号、台風23号通過後に来島したスズメなのです。

双眼鏡を主に使うことで、視線がファインダーのより外側へ向かうようになりました。スズメに対する理解度がさらに増し、たった1枚の写真でも意識的に情報を入れることができるようになりました。

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「カメラのファインダーの外から見たスズメたちから気付かされたこと」と題してのお話でした。

ファインダーのみに意識が行かない時の私のスズメの写真と、双眼鏡を主に使うようになってからのスズメの写真を紹介し、解説をしました。

もちろん、写真を撮る時はファインダー内の情報が大切で、それに沿って撮影します。

しかし、双眼鏡を主に使うようになってからは、視野がよりファインダー外に向くようになりました。被写体の理解度を増すと、写った写真はより情報の多いものとなりました。

見比べますと、昔の写真と今の写真はかなり変わっていますね

最近は、こんな野鳥写真の撮り方にハマっています

スズメPasser montanus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

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