今日もいい天気でしたね。最近は、キノコの仕事に力を注いでいますので、なかなかフィールドには出られません。
今日は、丸のこで木を切っていました
今日は、「0個の生の情報x100通りの仕組み=成果0」と題してのお話です。
「要領がいい」に憧れがありました
私は、高校時代、全学年で後ろから6番目の成績でした(笑)。落ちこぼれでした。
当時、授業が分からなかったどころか、教科書を読んでも分かりませんでした
先生からは、
要領が悪い
といわれました。
その「要領」とは何?
と、私は、初歩の初歩から分からない問題のある学生でした。のちに私は研究者になるのですが、最後まで「要領」はよくなりませんでした。
「要領がいい」が効果を発揮するのは、答えがわかっているときだけ
私は、研究に関するありとあらゆる作業を効率的に進めるのは苦手でした。諦めましたので、人がやらないことをやるようになりました。
これだけですが、その後の研究者としての未来は変わりました。そう、答えがわかっていないときは、「要領がいい」はできなくてもいいのです。
一般の人にはできなくても、元の研究者ならば答えを出せられることもあります
今日は、キノコの仕事をしていました。クリーンベンチでの操作は、研究者として30年間やってきました。
八丈島に来てから3年間、自分はどの分野の研究者だったかは周りには黙っていました。でも、あることをきっかけに、4年目から解禁しました。
私が作った培地の質にクレームがきました
そこで、そのクレームに対し、本当に科学的な根拠があるのか徹底的に調べました。
こちらは白、クレームされた方が完璧な黒という明白な結果が出ました
そして、この結論を否定できる結果は一切ありませんでした
バツが悪いのか、その後、クレームされた側からの謝罪はありませんでした。でも、せっかくですので、これをきっかけに培地の改良に着手しました
新しいことをするとき、生の情報が1番大切
新しいことをするとき、その時点で、どのようなことでも答えは存在しません。
では、どうすれば、求められるゴールに近づくことが出来るのでしょうか?
それは、自分が見える生の情報を、自分で集めることです
答えはないのです。前人未到の道を歩いているのですから、答えは自分で見つけるのです。
他人に相談しても、本を読んでも、ネットの海を漁っても、答えはどこにも落ちていません。そして、大人は、自分よりも若い人たちに、この事実を教えなければなりません。
自分で調べていなければ、0個の生の情報x100通りの仕組み=成果0
いくら先の仕組みを考えても、失敗は確定です
八丈島のたくさんの社長さんと出会っての実感
私は学校の成績が悪かったから・・・
八丈島の社長さんは、みんな謙遜されます。
でも、本当にそうでしょうか?
頭の良さは、分野ごとにあります。私の目から見て、ホテル、民宿、電気屋、工場、土木工事・・・どの社長さんも魅力的で、会話の中で、
頭がいいなぁ
と思わされることが多々あります。特に興味深いのは、今の地位になるまでの過程です。
共通しているのは、みなさんは、ご自身の手を必ず使っているのです。自分で生の情報を集めているのです。その後、会社となり、仕組みができた現在、生の情報x仕組み=成果となっているのです。
私も手を使って学んでいる途中です
キノコの仕事は、クリーンベンチだけではありません。のこぎりを使ったり、丸のこを使ったり、素人には危険に思うこともあります。
でも、八丈島では、多くの方々はご自身で刈払機を使って草を刈ります。自身の体を使うことで、自身を開発しています。
みなさんの背中を見て、
ああ、これは自分でやり、自分で直で学ばなければならないんだ・・・
ということを教わりました。
そんなわけで、今は、厚い革手袋、ゴーグル、防じんマスク、イヤーパットに身を包み、作業し、修行をしています。
この先、どうなるかは分かりません。でも、実際に手を動かし、生の情報を得た先には、仕組みが効率よく働き、きっと私が求めていた「要領がいい」を達成して、いつかは成果が得られると信じています。
いつかその成果を披露できる機会があったら良いですね