私は本土出身の人です。日本中を転々とし、海外でも生活していました。
そして、運命のめぐり合わせで、八丈島に来てしまいました。最近流行りの地方移住者の1人です。
多くの方々に支えられ、八丈島で生活しています。今ですと、フィールドでの仕事が多いですね。
私は毎日が楽しくて仕方がありませんが、
八丈島での生活に耐えられない人もいるのではないか?
と思うこともあります。
今日は、「東京都八丈島の地形に向く人、向かない人」と題して、八丈島の地形に絞ってのお話です。
八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島
私は、研究の材料を集めに八丈島に来るまでは、八丈島がどこにあるのか知りませんでした。そのような方もいらっしゃると思います。
場所はここです
本当に海の上にポツンと漂う小さな島です。お客様とお話しをするときは、「島流し」という言葉をよく耳にしますね。
でも、言語化してしまうと、八丈島はただの島で終わってしまいます。
そう、
楽しみはないの?
という感じで、知らず識らずのうちに追い詰められているのです。
島の基本的な海沿いの景色
孤島あるいは離島は生活基盤の360˚を海で囲まれています。ですので、地上から見える景色はこんな感じです。
これで終わりです。水平線は空と海で終わります。
楽しみはないのですか?
八丈島の場合ですと、島は溶岩でできていますので、海岸では荒々しい波しぶきが見られることでしょうか(注意:望遠レンズで撮影しています。)?
言語化しますと、水平線、波しぶきで終わりです。
やってられないですよ・・・
まあ、普通はそうですね・・・
八丈島の地形をどう見る?どう楽しむ?
八丈島には八丈小島が隣接しています。八丈小島を例にとって見てみましょう。
八丈小島は、八丈島からわずか4 km離れた場所に位置する小さな島です。
実は、空の条件で、山の端や陰影の色が様々に変化します。八丈小島は言葉にされた「八丈小島」一つではないのです。
青空のもと、もう少し視線を広げてみましょう。八丈小島の緑色の面積は増え、青空のなかの雲は生き生きとしてきます。
どちらも同じ八丈小島です。写真でしか説明できませんが、印象は別物になります。
地形の言葉は一つかも知れません。でも、「その言葉以外にものがある」というものを自分で見つけられる人が、それらを楽しめ、八丈島の地形に向く人となります。
視線をずっと遠くへ向けられれば、条件が揃いますと、青ヶ島も見えます。
自分から未知の世界に足を踏み入れれば、どこまでも見えないものが見えるようになってきます。
狭い八丈島。物理的な面積は70 km2です。
たったそれだけ?
と自身に制限をかけたら、たったそれだけの島になります。
でも、どこまでも自身で探求すれば、限界のない地形を持つ島となります。
最近、八丈島に限らず、地方へ移住を考えていらっしゃる方は、多いですね。
お金、住居、仕事、人間関係ももちろん大切ですが、目的の土地の地形に自身がマッチするかどうかが、最初のステップだと思います。
普段の生活から、自身の視点の限界はどこから来るのかを理解することは大切です。自分の判断でその限界線を拡大できるようになれば、最初のステップは成功です。
慌てず、ゆっくりと、自身の可能性を拡大してみて下さいね。きっとその土地に向く人になっていると思いますよ。
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