私は2025年4月末から人工の水飲み場を設置し、トレイルカメラで訪れた動物の観察を続けてきました。
観察開始早々、5年間使ってきたトレイルカメラが壊れてしまいました。
そこで、新しくソーラーパネル付きのトレイルカメラを購入しました。電源は、ソーラーパネル、リチウム電池、単3電池と3通りあり、長期運用に適しているカメラでした。
設置されたトレイルカメラは野鳥たちに受け入れられ、6月下旬にはホオジロ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリが記録されました。キジバトは常連になりました。
夏になった7月。人工の水飲み場に訪れた野鳥たちはどう変わったでしょうか?
今日は、「2025年夏、東京都八丈島の私の人工の水飲み場に訪れた野鳥たち」と題してのお話です。
トレイルカメラの長期運用
新しく購入したトレイルカメラは、三脚座用のメスネジの位置には問題がありますが、電源は長期運用に適していました。
以前の機種は充電式バッテリーの持ちは1.5日。ですので、毎日トレイルカメラを回収してバッテリーを交換し、その都度データを確認していました。
今のトレイルカメラはバッテリーの心配がありません。1週間トレイルカメラを置きっぱなしということも良くあります。
そのおかげでトレイルカメラは、野鳥や動物には完全な無機物として認識され、全く警戒されなくなりました。

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キジバト
人工の水飲み場の近くでは、キジバトは地面で日光浴をしたり、枯れ枝に止まったり、飛翔をしている姿をよく見かけました。
そのような活動をしていれば、人工であっても水飲み場の発見は時間の問題だと思っていました。
今では、トレイルカメラは毎日キジバトを写しています。完全に常連になっていることが分かります。

ヒヨドリ
今の人工の水飲み場は元々違う場所に設置していました。その場所は日向であったため水は暖かくなりました。
現在の場所は偶然見つけました。
木陰のところに古いバケツがあり、汚れた真っ黒な水が貯まっていました。それでもヒヨドリはダイブをして水浴びをしていました。
ヒヨドリにとって良い点は古いバケツが木陰にあったところ。触ってみたところ水温は低かったです。

野鳥もヒトと同じように、夏は温かい水より冷えた水の方が好むようです
ヒヨドリはこれまでの出現はたった1回でした。ですので、私は人工の水飲み場に寄り付かないのかと思っていました。
ところが、キジバトが常連になっているなっているのを見ていたのでしょう。安全性を知ったヒヨドリは、今では水を飲んだり水浴びをする常連となりました。

ハシブトガラス
ハシブトガラスは元々八丈島にはいなかったそうです。三宅島の噴火以降からよく見られるようになりました。
初めは人工の水飲み場周辺にはハシブトガラスはいませんでした。
夏になり気温上昇しました。
ハシブトガラスは知能が高い野鳥と言われています。水を探し求めていたところで、キジバトの行動に気づき、遠くから観察し、ここを見つけ出したようです。

シジュウカラ
春に人工の水飲み場周辺の森でシジュウカラのペアを見ました。巣は見つけられなかったものの、おそらく繁殖してたと思います。
ただ、シジュウカラは上述の野鳥と比べて警戒心が強く、人工の水飲み場に姿を現したのはこれまでで1回だけでした。
ところが、それから新たに2回記録されました。

シジュウカラが定着するかどうか気になるところですね

ホオジロ
ホオジロは新しいトレイルカメラを運用し始めたときに1度だけ記録されていました。
人工の水飲み場周辺に3つのソングスポットを持っていましたが、夏になり気温も高くなり姿を消しました。
ところが、最近はかなりの確率でトレイルカメラに写るようになりました。人工の水飲み場に色々な野鳥が集まるようになって、ここの安全性に気付いたようです。

シチトウメジロ
八丈島ではシチトウメジロの繁殖期は春から梅雨です。夏の今は雛の巣立ちを終えています。

今は巣立ち雛の教育中です
シチトウメジロは人工の水飲み場周辺の上空を良く通過していました。
でも、通過と実際に訪れるのは違います。キジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ホオジロと賑わっていますので、目に止まったのでしょう。

シチトウメジロがこれからどうするのか楽しみです

異種のバッティング
私はこれまで八丈島の色々な場所でトレイルカメラを仕掛けてきました。トレイルカメラの設定もあるかも知れませんが、1つの水飲み場あるいは水浴び場でこれまで2種の野鳥を記録したことはありませんでした。

お互い上手く調整し合っているのかなぁ・・・?
と思っていましたら、それは私の思い違いでした。
1枚の写真にホオジロとシチトウメジロが同時に写っていました。
ホオジロの羽毛は濡れています。水浴びをしているときにシチトウメジロが突然来たようです。
ホオジロはしゃがんで警戒していますが、シチトウメジロはどこ吹く風のような様子が面白いですね。

意外なお客さま
番外編として私は野鳥以外では、ネコ、イタチ、カエル、ヤモリ、チョウをトレイルカメラで撮影してきました。
人工の水飲み場がここまで盛況となりますと、それにともない、変わった生き物も写ることがあります。
アオダイショウが写っていました。今回はアオダイショウは水を飲んでいました。
人工の水飲み場は野鳥がひっきりなしに現れます。もしかしましたら、アオダイショウは常連の野鳥を狙っているのかも知れません。

今日は、「2025年夏、東京都八丈島の私の人工の水飲み場に訪れた野鳥たち」と題してのお話でした。
人工の水飲み場に現れたキジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ホオジロ、シチトウメジロ、アオダイショウの様子を紹介しました。

ここまで来ますと撮りたいシーンがたくさんになりましたね
もうそろそろ、撮影の準備を始めたいと思います
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