トレイルカメラVOOPEAK TC19によって人工の水浴び場のデータが集まり始めてきました

動物

2025年になってから野鳥の生態観察にさらに力を入れてきました。双眼鏡、QGIS、QFieldの組み合わせで、なわばりや行動範囲が浮き上がってきました。

今まで分からなかったことが明らかになったことは良かったのですが、同時に

この8年間、いったい何を見てきていたのか・・・

と自分の観察眼の無さにショックを受けました。

4月に入り、数年前に行っていた人工の水浴び場の観察を再開しました。トレイルカメラを仕掛けて毎日観察し、フィールドと水と野鳥の関係を調べてきました。

開始早々、5年間使ってきたトレイルカメラが寿命を迎え、痛い出費でしたが、新しいトレイルカメラVOOPEAK TC19を購入しました。

古いトレイルカメラと比較していくつか不満点はあるものの、3通りのバッテリー、耐久性は向上していました。

これは観察のいい武器になるぞ・・・

3ヶ月間の人工の水浴び場の観察をまとめてみました。


今日は、「トレイルカメラVOOPEAK TC19によって人工の水浴び場のデータが集まり始めてきました」と題してのお話です。


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私のフィールドの人工の水浴び場

2023年~2024年、私は人工の水浴び場を設置し、実際に野鳥が来るかどうかを観察していました。

人工の水浴び場の仕掛けた場所を色々変えたところ、トレイルカメラはカラスバト、キジバト、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、モズ、ホオジロ、イタチ、カエル、ヤモリ、チョウを撮影していました。

撮影出来たことは良かったのですが、1年を通しては実験をしていませんでした。

理由は結果の再現性が欠けていたからです

また、2024年は八丈島来島以来私の身に色々なことが起きました。

人生は悩んでいるときこそ変化が生まれるようで、悩んでいる期間、私の観察眼は気づかないうちにレベルが上っていました。

枝や葉がかすかに揺れたり影が動いたりしたとき、今まで見逃していましたが、それらが野鳥の行動に起因することが分かるようになりました。

この状態で運良く(悪く?)、今まで使っていたトレイルカメラが壊れました。双眼鏡、QGIS、QField、新しいトレイルカメラVOOPEAK TC19が私の観察道具になりました。

今再開したら、人工の水浴び場から新しい情報が得られるかも・・・

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手持ちのものを使ったり、新しく購入しても工夫で安くする

私が研究者だったとき、生化学分野と分子生物学分野の実験をしていました。研究費としてはお金がかかる分野です。

私にはもう一つの武器がありました。顕微鏡下でのピンセットを用いた解剖です。

ピンセットは1本1万円ですが、それを持っていれば以降はお金がかかりません。これで体長3 mmのキイロショウジョウバエの中枢神経系の解剖もしていました。

このレアな解剖技術と生化学、分子生物学を組み合わせて、前人未到の結果を出してきました。

話をもどして人工の水浴び場の観察。今はお金がありません。

でも、過去の経験から、手持ちのものを使ったり、新しく購入しても工夫次第で安く出来るはずです。

錆びた三脚はまだ使えます。雲台は携帯用の物を流用。そして、水浴び場は100円ショップの風呂桶を使いました。

将来的には写真撮影をしたいので色の暗い物を探しました。100円ショップでは大きさ的に手に入りませんでした。

ネットで検索し、植木鉢のフレグラープレートが目に留まりました。直径、深さが求めた物に近いものでした。


新しい環境での再実験開始

私のフィールドでは、メインはキジバトとヒヨドリがターゲットと考えていました。ところが、一番最初に来たのはホオジロでした。

ホオジロは小型の野鳥ですが、トレイルカメラVOOPEAK TC19のセンサーに反応することが分かりました。

ホオジロは近くでなわばりを作っているようで、オスとメスも確認していました。しかし、再現性良く姿を見せることはありませんでした。


次に来たのはキジバト。八丈島では、キジバトが人に一番近い野鳥です。人工の水浴び場の安全性をすぐに学習しました。

このキジバトはペアで行動し、水浴び場の常連となりました。


そして、意外な野鳥も来ました。シジュウカラです。

シジュウカラも近くでなわばりを作っていました。

しかし、私は、この大きさの水浴び場はシジュウカラにとっては不適合と思っていました。実際、来たのはこの1回だけでした。


新しい半人工の水浴び場の発見

フィールドワークで観察はとても大切です。ただ、全力で観察すれば上手くいくかと言えばそうでもありません。

ときどき力を抜くことも大切です

殺気を悟られ、野鳥が逃げてしまうからです


ぼ~っとしていましたら影が動きました。目を凝らし、よ~く見ますと、枝が微かに動いていました。

あっ・・・

慌てて双眼鏡で観察しますとヒヨドリでした。でも、仕草が重い・・・。

以前、イイジマムシクイの水浴び場を見つけた時、仕草が重かったのを思い出しました。

ヒヨドリが飛び去った後、近づいてみますと水が溜まった廃バケツがありました。水は長い間溜まっていたためか、真っ黒になっていました。

そこで、以前使っていた風呂桶を再び持ち出しました。

トレイルカメラを仕掛けてみますと、バッチリとヒヨドリの背中が写っていました。

水浴び場も水も綺麗になりましたので、ヒヨドリも常連になればと思います


今日は、「トレイルカメラVOOPEAK TC19によって人工の水浴び場のデータが集まり始めてきました」と題してのお話でした。

人工の水浴び場の過去の実験、観察眼の向上、道具の工夫、そして、再開した人工の水浴び場の観察結果を紹介しました。

いくつか再現性良く野鳥が見られるようになりましたが、もう少しデータを集めたいですね


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