八丈島の山中で蚊柱(?)の面白い行動を観察しました

八丈島のフィールド

最近は、本業で八丈島の山中にこもりっきりです。こんな環境ですので、仕事の合間の休憩中、私の周辺では動物の面白い行動が観察できます。

頭上はカラスバトが通過し、八丈島は海に囲まれていますので、気付きましたらイソヒヨドリの若鳥が近くに止まっています。

昆虫の方はと言いますと、ハチジョウカラスアゲハがカラスザンショウで休止したり、アゲハが求愛飛翔しています。

さて、もう1つ、不思議な行動に気が付きました。


今日は、「八丈島の山中で蚊柱(?)の面白い行動を観察しました」と題してのお話です。


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蚊柱(?)の不思議な集まり方に気が付きました

仕事の合間で休憩していますと、小さな昆虫の群れが私の周辺に現れました。見かけ上は蚊柱ですが、種の同定できていませんので蚊柱(?)としておきます。

この蚊柱(?)、私には不思議に思えました。

人間の視点では、蚊柱(?)は均一なフィールドであればどこでも発生して良いはずです。ところが、パッチ状に発生していました。

フェロモンによる求愛でしたら、一箇所に集まり、群れの形状も同心円状になります。でも、贔屓目に観察しても、蚊柱(?)はポツポツと別々の場所で同時に現れたのです。

ということは別の要因で起きているのかなぁ・・・?


蚊柱(?)の場所と掘り起こした根の関係

蚊柱(?)の位置はずっと同じ場所でした。微風が吹きますと、一時的に群れは解散しますが、すぐに元の位置に戻ります。

何だこれ・・・?

視線を落としますと、掘り出した根がありました。

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まさか、根がこの蚊柱(?)を引き寄せるなんてことはないよな・・・

とりあえず、簡単な実験をしてみました。蚊柱(?)が集まっている地面にあった根の位置を変えてみました。

もし、根が原因ならば、蚊柱(?)は人為的に集めた根に引き寄せられます。そうでないならば、群れは集まらずに変化無しです。

初めに、空のポリバケツを地面に置いてみました。蚊柱(?)は現れませんでした。

次に根をポリバケツに集めてみました。蚊柱(?)がポリバケツの中に現れました。

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根に蚊柱(?)を誘引する物質があった?

どうも、蚊柱(?)が集まる原因は根のようです。そこで、もう一度注意して根を観察しました。

そうしますと、根には小さな白い塊が点々と付いていました。こちらも種の同定はできませんが、菌のようです。

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数日前、この場所ではたくさんのキノコが観察されました。

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昆虫は、キノコに引き寄せられる種がいます。多くの場合は匂いで誘引されます。

例えば、種によっては1-octen-3-ol(mushroom alcohol)を触角で検出できます。

もしかしましたら、菌由来の匂いに引き寄せられている蚊柱(?)かも知れません。

この場合、雌が雄をフェロモンで誘引したというよりも、雌雄とも菌由来の匂い物質に同時に誘引され、高密度の群れ状態で雌雄が出会い、繁殖活動をしていたと推察する方が良いですね。

1-octen-3-ol

今日は、「八丈島の山中で蚊柱(?)の面白い行動を観察しました」と題してのお話でした。

蚊柱(?)がパッチ状に発生しました。蚊柱(?)の近くの根を集め、ポリバケツに移しますと、群れも一緒に移動しました。

根には菌が付着していました。数日前にキノコも見られたことから、菌の匂いにより雌雄が集まり、繁殖行動をしていたのではないかと推察しました。

まあ、元研究者の視点からですと、これを論文にするとなるとデータは全く足らないのですが、このように思案するのは面白いですね。

山中で働く楽しみの1つとなりました


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