野鳥を観察するとき、基本は双眼鏡ですね。私はニコンの10×42の双眼鏡を使っています。
もっと遠くの野鳥を観察するためには、フィールドスコープがあります。
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私も、いつかは買おうと思っています
さて、今から30年前にさかのぼります。
野鳥が来る場所はわかっているのに、これ以上の情報が得られない・・・
どうしようかなぁ・・・?
当時の私は、本業の研究には力を注がないくせに、野鳥の観察には並々ならぬ情熱を燃やしていました。大学院時代の先生が怒るわけです(笑)。
そんな中、雑誌をペラペラと眺めていますと、
組み合わせれば、使えるかも・・・?
というパーツに出会いました。
今日は、「野鳥を脅かさないための自作の観察道具」と題してのお話です。
30年前に自作した単純な道具
今は、WiFiで映像を飛ばす監視カメラがありますね。小型で防水のものもあります。
30年前にはそのようなものはありません。
ですが、先ほど雑誌に掲載されていたように、市販品のCCDカメラのパーツとその映像を電波で飛ばす送信機があることを知りました。
当時のCCDカメラは、画質はとても悪いです。でも、暗いところでは赤外線を出し、現在のトレイルカメラのように映像を撮ることもできました。
一方、送信機は、電波法の制限で長距離は送信できませんが、CCDカメラと私がいる場所くらいならば十分飛ばせる能力がありました。
私は、工学部を卒業していませんので、回路のことはわかりません。
でも、中身は単純です。直流で電圧9 Vで動作することから必要な電源を用意し、CCDカメラと送信機を、壊れた家電から取り出した配線を使ってハンダで繋ぎました。
このまま丸裸でもよかったのですが、フィールドで使いますので、念の為、タッパーをくり抜いて出来上がったものを中に入れました。
今見ても、雑に作りましたね(笑)
映像を小型アナログテレビに送信
今は、テレビは全てデジタル化されてしまいましたが、30年前はアナログテレビです。各家庭ではブラウン管のテレビがありましたね。
そして、仕事で大変なサラリーマンは、電車で帰る途中に野球中継をラジオで聴く時代です。その中の製品として、画面は小さいのですが、小型液晶テレビが販売されていました。
これ、使える?
中古の液晶テレビを買い、先ほどの装置を動かし、実際に映像が見られるか実験しました。稚拙な道具ですが、CCDカメラ近くにきた野鳥を確認できました。
ブラインドとの組み合わせは最強
私は、普段は、野鳥との対話を大切にし、超望遠レンズを使って撮影しています。そして、どうしても警戒させたくないときは、ブラインドを使用します。
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でも、野鳥は感が鋭いです。ときどきブラインドの中に入っているのに気づかれ、行動パターンが変わってしまうこともあります。
どうしてかといいますと、ブラインドのレンズ穴を通して人の動きが野鳥から見えるからです。
そこで、先ほどの観察道具です。映像を電波で飛ばして、完全に締め切ったブラインド内で、外の様子を観察します。
CCDカメラから離れたところにブラインドを設置しました。野鳥は自然の姿の行動を見せてくれました。
今日、久しぶりに30年前に作製した観察道具を動かしてみました。自作でとても古いものでしたが、十分作動しますね。
自分の常識を超えて、いろいろな方法で野鳥観察に挑戦をしたいと思います。
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