普段、私は八丈島にいます。ガイドをしたり、ブログを書いていたり、科学教育にたずさわっています。
さて、私の本業は最後の科学教育です。仕事のため、しばらく八丈島を離れていました。
今日は、「2023年2月下旬、東京都八丈島から仕事で都心へ出かけていました」と題してのお話です。
八丈島からの出発
八丈島-東京間は2つの経路があります。東海汽船とANAです。
どちらもそれぞれ良さがあるのですが、今回はANAを使いました。八丈島-東京間は1日に3便飛んでいます。
最近の八丈島はザトウクジララッシュです。
見るときは海が凪いでいるときがベストです。クジラが潮吹き(ブロー)をしますとすぐに分かります。
飛行機からいつもどおり写真を撮りました。今気がついたのですが、写真の右下にクジラらしき跡が写っていましたね。
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びっくりしました
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ザトウクジラの跡は写真右下に写っています。
羽田空港へ着陸
通常は、ある程度風が吹きましても、飛行機は着陸します。ところが、今回は着陸寸前に再び上昇しました。
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ん!?
と思っていましたら、機内放送がながれました。
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滑走路に野鳥の群れを発見し、避けるために上昇しました
俗にいうバードストライクを避けるためだったそうです。テレビなどではよく聴きますが、初めての経験でした。
そして、上昇のあと旋回し、無事着陸をしました。
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パイロットさん、安全な運航、ありがとうございました
会社の科学教育プログラムのお手伝い
私は研究者でしたので、現在の学校以外での教育はとても疎いです。お話を伺いますと、今も昔のような塾が代表的ですね。
それ以外にも実験を主体とした科学教室もあります。
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いろいろ面白いですね
私がお手伝いしている会社では、私が運営している八丈サイエンスクラブのように、
「答えがわかっていないものを研究する」
というのをモットーにしています。ですので、見つかったものはすべて世界初になります。
研究ですので、プログラムはいつ終わるのか不明ですし、何がゴールになるか分かりません。
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カッコイイ言い方をしますと、子供たちが、歩んだ道、やり切ったところが研究のゴールです
未知の世界では大人も子供も対等
私も学校で習っていることを子供たちに披露するのであれば、予め答えを知っていますので、子供たちに対して優位になります。
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先生、すげ〜!
といわれますと、私もプライドが保ててにこにこです(笑)。
でも、未知の世界ではどうでしょうか?
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先生、これどうなるの?
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どうなるか分かりません
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博士なのに知らないの?
くやしいですが、未知は未知です。博士でも知りません。
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博士なのに全然だめじゃん!
子供の無邪気な発言は刺さりますね。心のなかでは負けん気が湧いてきますが、科学者としてわからないものは「わからない」とハッキリ言わなければなりません。
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君たちが世界初の発見者になるんですよ
こんな感じで、先生である大人も、参加される子供たちも対等に頭を抱えながら研究をすすめるのが会社のプログラムです。
それでも、大人は大人です。子供たちに適切なヒントをあたえるために、自ら勉強をしなければなりません。
私達は身近な都市公園を散策したり、花の特殊な構造を予習したりします。
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私は博士としてアドバイスをしたり、天狗にならないように自身も専門外のお話を伺っています。
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一生懸命の子供たちに負けたくないですからね
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そんなわけで、都心でのお仕事も終わり。まもなく、八丈島に帰ります
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