私は、1年のほとんどを八丈島で過ごしています。でも、ときどき、本業で八丈島から出かけることがあります。
これまでは、東京都、大阪府へ行ってきました。今回は北の北海道でした。
今日は、「北海道弟子屈町の大自然を見てきました」と題してのお話です。
東京都八丈島から北海道弟子屈町へ
弟子屈町は北海道の道北に位置しています。
「弟子屈」の漢字をはじめて見たとき、正直にいいますと、私はなんて読むのか分かりませんでした(恥)。
「てしかが」と読みます
乗り換えの羽田空港では、STAR WARSの特別塗装機がとまっていました。
お上りさん状態で、写真を撮ってしまいました(笑)
弟子屈町に近い女満別(めまんべつ)空港から外に出ますと、20℃近い気温から、一気に0℃付近まで外気温が下がりました。私はもともと北国育ちですので、この寒さは懐かしかったですね。
レンタカーで移動、目的地へ到着しました。
川湯温泉
弟子屈町には川湯温泉があります。足湯もありました。
気温が0℃でしたので、出た後が危険です
さすがに、入ることはできませんね
宿泊は、川湯温泉内の欣喜湯さんにお世話になりました。
宿泊したお部屋の室内の様子です
昭和のころの旅館は、みんなこんな感じでした。畳、窓からの景色が楽しめます。古き良き時代の旅館でノスタルジーを感じさせます。違うところは、今はベッド、昔は布団ですね。
今ですと、旅アニメのワンシーンに出てきそうです
昭和のころの旅館は、このようなお部屋にはローテーブルがあり、部屋についたらお茶で一服します。温泉に浸かっている間に食事が室内に用意され、また温泉に浸かり帰ってきますと布団が敷いてあるという、いたれりつくせりの時間を楽しむことができました。
振り返りますと、昔はとても贅沢なサービスを受けていました
欣喜湯さんから見られる朝焼けは、とても美しかったです。弟子屈町は早朝から景色が楽しめます。
川湯ビジターセンター
川湯ビジターセンターは、弟子屈町の屈斜路湖と摩周湖の間に位置しています。場所はここです。
こちらの場所をお借りして、仕事の打ち合わせをしました。館内の様子は撮影可かどうか不明でしたので、看板のみ紹介します。
環境省の支援を受けたビジターセンターで、建物の外観から内装までとても力の入ったものでした。
川湯ビジターセンターの周辺には散策路があります。私たちは、樹上から聴こえるシジュウカラ、ヒガラの声をバックミュージックに、アカエゾマツの森を散策しました。
アカエゾマツの森は、倒木と切株からの更新と樹木の世代交代が見られました。八丈島と違い、北海道は気温が低いため、森の再生には時間がかかりそうです。
また、森を離れますと、農地が広がっています。作業道は広大な土地に走っており、少し歩いただけでもカラ類などの野鳥が見られました。
摩周湖
弟子屈町の東側に位置する摩周湖は、ここにあります。
摩周湖は、バイカル湖に次ぐ2番目に透明度の高い湖です。カルデラ湖でもあります。
観光名所でもあり、摩周湖第1展望台にある駐車場には複数台の観光バスが停まっていました。
展望台の標高は550 mあり、平らなところの多い弟子屈町の中では高台に当たります。摩周湖を眺めても、麓を眺めても、絶景が見られるポイントでした。
屈斜路湖
屈斜路湖は、弟子屈町の西側に位置する湖です。
日本最大のカルデラ湖で、周囲長57 km。八丈島の海岸線長が59 kmですので、ほぼ同じ長さです。
これだけ大きい湖ですと、普通に波が起きます。今は、冬ですので、オオハクチョウの群れやカモ類が空を飛んでいました。
屈斜路湖から釧路川が始まります。流れはとても緩やかで、夏の季節にはカヌーやカヤックのツアーが行われるそうです。
登山と同じで、出発点には、遭難対策のために入川届を出す入川箱が用意されていました。
ハイマツ帯とイソツツジ群生地
硫黄山周辺は、硫黄山から噴出された硫黄成分によって土壌は酸化され、一般の植物は生育しにくい土壌となっています。そのため耐性のあるハイマツとイソツツジが優勢となっています。
硫黄山へ続く屈斜路摩周湖畔線の道道52号線沿いには、ハイマツ帯が広がっていました。
場所によっては、硫黄成分が含まれる土壌も剥き出しになっている場所もありました。
この過酷な環境に耐性のあるイソツツジも見られました。イソツツジは、シーズンではないので枯れていましたが、最盛期には綺麗な白い花で迎えてくれます。
硫黄山
ハイマツ帯形成に起因する硫黄成分を排出する硫黄山は、道道52号線沿いにあります。
道を走っていても、山から煙が出ていますので、遠くからでもとても目立ちます。
近くに行きますと、大迫力の噴煙で迎えてくれます。硫黄の温泉の臭いが強くなります。
有害な硫化水素濃度が低いようで、噴煙が出ている場所まで近づくことができます。動画をクリックする際、爆音なので注意して下さい。
近くへ行きますと小さな噴出口があり、様子を直近に観察することができます。
私は、普段、旅行は行きません。今回は仕事での旅行でした。
普段、八丈島の自然に目が慣れていますが、南の八丈島から北の弟子屈町の大自然を見て、大きさの迫力と島とは違った生態系、美しさに驚かされました。
観光とは、移動することで、日常とは異なる未知を知り、驚きを求める行為だと思いました
帰り、東京農業大学オホーツクキャンパスの看板に目が行きました。
いい看板ですね。確かに、北海道弟子屈町で見られる大自然は、長期滞在して楽しむものです。
今後、弟子屈町の自然をじっくりと楽しむレクリエーションが流行するのでしょう
私も、カメラを持っていたら、野鳥の写真を撮りたかったですね
そんなわけで、仕事と勉強と楽しみを兼ねた旅は終わりました。そして、
ただいま、八丈島
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