嵐の前の静けさという言葉を聞いたことがありますよね?
私は、生まれてこのかた、この言葉どおりの経験をしたことがありませんでした。つい先日まで。
実は、今週、八丈島は妙な日が続いていました。私はいつもフィールドに出ているのですが、言葉では説明が難しいのですが、生き物も風(少しはありましたが)も静かなのです。
私はこの静けさをずっと気持ち悪く感じていました
そんな今週、予報では勢力の強い台風16号が八丈島に向かってくることが分かっていました。そして、直前まで、海は荒れていたものの、八丈島は本当に静かだったのです。
今日は、「2021年10月1日、非常に強い台風16号が東京都八丈島を通過しました」と題してのお話です。
本土での台風の経験
研究者時代、私は本土にいました。台風でも、研究室の帰り、よほどの台風でなければ、普通にスーパーやコンビニなどで買い物ができました。店内では、
2chの誤爆から広がった台風コロッケなるものを買おうか・・・
など、余裕がありました。
本土では、台風は、陸地に来たときには勢力が弱まります。今から思いますと、この理由で私は余裕があったわけです。
台風16号の八丈島への接近前
今は天気予報の精度が高くなっています。私たちは、台風16号の接近は分かっていました。
島民の方々も準備に余念がありませんでした。一昨日の2021年9月29日は、いたるところで、雨戸が閉まったり、窓に板が打ち付けられている家やお店がたくさん見られました。
その台風養生の光景を自身の目で見ても、直前まで静かでしたので、私の感覚では、本当に台風16号が来るのかよく分かりませんでした。
自分が恐怖で現実逃避しているのかと勘違いするほどです
予報通り、台風16号は八丈島を直撃しました
台風16号は、非常に強いと大きさを階級分けされ、気象庁の2021年10月1日10:40の発表では中心気圧945 hPa、最大風速は45 m/s、最大瞬間風速は60 m/sでした。
八丈島の現地気圧の変動で分かるように10:20が最接近だったようです。私は過去の事故による後遺症持ちですので、この気圧の急激な変化はきつかったです。
八丈島では強風、突風が吹きました。
グラフでは風速20 m/s以下が多いですが、実体験ではもっと風速は速かったです。おそらく、測定地点と特異な地形に囲まれた場所の違いだと思います。測定地点でも、最大瞬間風速も36 m/sを記録しました。
午前中が危険なように見えますが、島民のTweetを見ますと、午後の方に被害にあわれた方々が多かったです。
私も家にずっといましたが、怖くて窓際には行けませんでした
現在、島民の方々のTweetでは、停電、屋根や壁が剥がれたり、倒木などの被害が続々とあげられています。
台風16号が通過したあと、私も家の周りを見ました。私の家は、幸運にも被害はほとんどなく、若干雨漏りがして室内の家具に隠れた壁が濡れていただけでした。
明日は、八丈島も台風16号の影響がなくなります。本格的な後片付け、回復が始まります。
離島に住むと、このようなこともあります
被害が少ないことを祈っています