これまで、入院前日、入院(手術前日)の様子を紹介してきました。
今回はいよいよ手術当日です。
手術の体験談としてブログ記事を書いていますが、その大変さは個人個人の症状に依存します。
軽い症状に対応した手術であれば、日帰りもあるかも知れません(それでも術後のケアは大変です。)。入院しても、術後の痛みは人それぞれです。
どんなに医師の方が丁寧に手術をしても、激痛の人もいます。逆に、「本当に手術をしたの・・・?」と思えるくらい全く痛みの無い人もいます。
ですので、あくまで私1個人の体験談の読み物と考えていただければ幸いです。
注意。手術ですので、当然、手術後は血が出てきます。血が苦手な人はこの記事はスキップしてください。
今日は、「慢性副鼻腔炎を改善するために手術を受けてきました(3)」と題してのお話です。
手術の参考として
慢性副鼻腔炎の手術の正式名称は「鼻中隔矯正術/両側下鼻甲介粘膜切除術」です。
手術は「内視鏡下副鼻腔手術(ESS: Endoscopic Sinus Surgery)」です。具体的な解説は、医師が運営するwebサイトを直接ご覧になってください。
また、一般向け(それでも手術ですので、けっこうグロいですが・・・)の動画として、こちらの医師の方のYouTubeも勉強になり、手術のイメージがしやすくなると思います。
手術を受ける側の理解度が増しますと、医師の方や看護師の方と連携が取れ、適切に術後を過ごすだけでなく、早期の治癒につながると思います。
朝から術前の準備が始まりました
末梢静脈カテーテルをつけられる
前回のブログで書き忘れていましたが、手術前日夜に右前腕部に末梢静脈カテーテルをつけられました。
これは、術前、術後の点滴の際、カラムクロマトグラフィーのチューブのジョイントのように素早く点滴に繋がったチューブと接続できる利点があります。

ソルデム3Aの点滴開始
朝起きて、緊張のためか、あまり食べたくありませんし、飲み物の欲しいとは思いませんでした。
しかし、昨晩から絶飲食。体は干からびています。
水分と電解質の補給として、朝7:30からソルデム3Aの点滴が始まりました。

酸素出口にイージーウォーターをセット
10:00になりますと、看護師さんがベッド付近の酸素の出口にイージーウォーターをセットしました。

これって・・・
どういうことかと言いますと、手術後、酸素マスクを使うということです。
酸素そのものは乾燥していますので呼吸は大変です。そのため、酸素を綺麗な水でブクブクし、湿度を上げるためのものだと思いました(実際そうなりました。)。
今回の術後は、TFCC修復術とは異なることが起きそうです。

これからどうなるのかな・・・?
少しだけ不安が増しました。
手術開始前の最終準備
看護師さんから予定通り手術の時間が13:00からと伝えられました。出発前に、下着はパンツのみ、浴衣、両足には血栓防止のための弾性ストッキングを履くよう指示が出ました。
この弾性ストッキング、けっこう強く、履くのが大変でした。
トイレを済ませ、後は看護師さんの呼び出しを待つだけとなりました。

いざ手術室へ

時間ですよ~
看護師さんが呼びに来ました。
貴重品は簡易金庫に入れました。ここからは手術に関係ない物は持参できません。
看護師さんがバスタオルとT字体は持ち、私は案内する看護師さんの後を付いていきました。
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何だか、あれよあれよと進み、手術室のある階に着きました。日本医科大学付属病院の場合は手術室というか、手術フロアでした。
まず、手術フロアに入る前に受付で手術用の帽子を被ります。詳細は忘れましたが、色はそれぞれの立場で決まっているようでした。

手首のタグ、名前、生年月日で個人情報の確認、さらにどのような手術を受けるか私の口からの確認をします。

1つのフロアに手術室がいくつもあるという間取りです。手術室1番、2番、3番・・・というような感じです。

私は手術室20番でした
手術室20番に到着しますと、2人の手術助手の方がご挨拶し、再度、手首のタグ、名前、生年月日で個人情報の確認、さらにどのような手術を受けるか私の口からの確認をしました。
患者側から見ますと、

何で何度も同じ事を聞くの・・・?
となりますが、逆の立場になってみてください。病院内ではものすごい数の患者が入退院を繰り返し、医師の方、看護師の方は週に何度も手術をします。
一人ひとり顔を見て判別するのはほぼ不可能なのです。
患者を取り違えて、手術に関係ない健康な器官を切除してしまったら医療事故です。それを防ぐためのシステムに由来した確認作業だと思いました。

本当に念入りに何度も確認していましたね
さらに手術助手の方は私のアレルギー物質についての質問もされていました。おそらく、麻酔や術後の抗生物質の選定の再確認だったのかと思います。
質問が終わりますと、麻酔科医、執刀医がご挨拶され、こちらも

よろしくお願いします
と挨拶しました。
手術台に横になり、浴衣を脱ぎました。胸には心電図の電極、指にはパルスオキシメーターがつけられました。
もう、まな板の鯉状態で全てが手際よく進み、ふわっと感じたら意識がなくなりました。
術後直後の様子
ふわふあと朦朧した眩しい世界から声が聴こえました。

手術が終わりましたよ
目を開けますと、眩しいライトに照らされていました。私が意識を回復し始めた場所は手術台でした。
私は医療関係者ではありませんので、この後の処置はよく分かりませんが、この瞬間は全身麻酔ですので気管チューブが喉に差し込まれていたようです。

意識が全回復する前に気管チューブを抜き、病室への移動が始まります。
記憶が定かではありませんが、移動ベッドのような気がしました。
ベッドは右に曲がったり、左に曲がったり、エレベーターに乗ったりと、めちゃくちゃ酔いました。
後で分かることですが、これは体に残っていた麻酔に対する酔いだったようです。

病室に着きますと、すぐに酸素呼吸で自発呼吸の回復、フットポンプによる血栓防止策がとられました。
部屋に戻ったのは18:15過ぎ、執刀医の先生曰く、手術は3時間15分、前後1時間は麻酔導入と覚醒だったそうです。

トータルですとけっこうな大手術だったみたいですね
私の体は今回採用された麻酔に対して耐性があったらしく、調整がとても難しかったと教えていただきました。

今回の私の手術が、先生方々の良いサンプルになったらいいなぁ・・・
と思いながら説明を聴きました。
それから1時間おきに体温・脈拍・血圧の測定が行われ、消灯の21:00で酸素呼吸とフットポンプを含む全ての処置が終わりました。

患者の大変さは術後からが本番
術後の注意。何があっても鼻をかんではいけません。

この指示を守るのは、けっこうキツかったです
術後の1時間後から鼻と喉から血が見られるようになりました
1時間後は何もなしでした。
しかし、そこから鼻の穴にある綿球が血で染まり始めました。喉は副鼻腔と繋がっていますので、血の喉だれが始まりました。
綿球が血で汚れたら交換、喉から出る痰をティッシュで受けると血で染まっていました。
ここで血の色についてです。
私は素人なので単に「血」と言っていましたが、医師の方や看護師さんは血の「色」について注視していました。
血には大きく分けて2種類あるそうです。

色鮮やかな血とどす黒い血です
医師の方や看護師さんの説明では、「色鮮やかな血」を気にしています。鮮血といい、出血から時間が経っていない血で、術後鮮血が見られた場合、止血が不十分であると推察されるそうです。
一方、どす黒い血は、おそらく出血後しばらく時間が経ち、酸素と反応した結果のようです。
私の場合は、どす黒い血しか出ませんでした。手術、止血は完璧で、鼻腔に残った時間の経った血が出てきているだけでした。
つまり、術後は順調ということです
でも、私も人の子。最初は、鼻や喉から血が出続くのは

うぇ・・・
という感じでした。

術後の注意点はほぼクリアでした
担当医から「鼻中隔矯正術/両側下鼻甲介粘膜切除術」について、何度も説明を受けました。そして、「内視鏡下副鼻腔手術」の危険性も並行して説明を受けました。
素人言葉で大変申し訳ございませんが、簡単に言いますと、私の場合は、顔(頭)の内側の空間に満たされたポリープを取り除く手術でした。
距離的には、目や脳に近いところでの手術作業となります。
ですので、術後に視力障害が認識されたら、即医師の方と看護師さんに報告するよう言われていました。
私の場合は、手術室で目を覚ましましたら、すぐ像が結像しました。視神経に問題なしということなので、手術は完璧ということです。
術後の痛みについても、認識したら報告するように言われていたのですが、私の場合は痛みは全く無く、結局、処方された痛み止めは今まで1度も飲みませんでした。
おそらく、私の症状は痛みを感じる部分からは離れていたのかも知れませんね。

ラッキーでした
麻酔酔い
鼻や喉から血は出るものの、それらの全ては時間の経った血ですので、術後はすべて順調にように思えました。
ところが、妙に頭がぐわんぐわん回りました。

何だろう・・・?
時間は21:00。術後から約3時間。酸素呼吸とフットポンプは終了しました。

うわっ、気持ち悪っ・・・
看護師さんがガーグルベースを持ってきてくれて、そこに吐きました。見ると、そこにはどす黒い血がありました。
喉から入るのですから、血が出てくるのは当然ですね。しかも時間の経った血ですので、問題なしです。
ただ、1つ疑問。血を飲み込むと気持ち悪くなると言われていましたが、

それ本当?
私は言われたことを素直に受け取りません。元研究者の悪い性です。
血はタンパク質で出来ているのですから、肉を食べているようなものです。ただそれが自分由来なだけ。

その程度で気持ち悪くなるのかなぁ・・・?
悶々と考えながら時間が経ちました。
看護師さんは、術後3時間経ったので、歩く練習、水を飲む練習、尿道カテーテルを取ってトイレへ1人で行けるステップを進めようとしました。

おそらく、通常は、この時間くらい麻酔から完全に覚醒するからだと思います。
ところが、この時間は私はまだ酔ったような状態でした。立つことは出来ましたが、転倒の恐れがあることを自覚しました。
水は飲めました。
ただ、まともに歩けないのでトイレにはいけません。看護師さんに

明日の朝、全部やるってことでいいですか?

良いですよ
ということで、全て翌日に回しにしました。
それから時計を見ながら私の体調の変化を記録しました。
23:00、出血のピークのようでした。
23:30、めまいがサーッと消失し、急に楽になりました。

あっ、この症状、麻酔酔いだったのか・・・
手術終了が18:15、今が23:30。今回の麻酔が切れるまで、私は5時間必要でした。

今日は、「慢性副鼻腔炎を改善するために手術を受けてきました(3)」と題してのお話でした。
手術当日の様子を私のメモを基に紹介しました。それでも専門家ではありませんので、詳細は違うところもあるかも知れません。
まあ、素人の患者視点の書き物と思ってください。慢性副鼻腔炎の手術を受ける方の何らかの参考になれば幸いです。
次回からは術後の病室での私の様子を紹介したいと思います。
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