夜に眠れず、起きたり寝たりを繰り返す状態が3ヶ月以上続くと不眠症といわれているらしいですね。放っておくと、日常生活の支障、生活習慣病、うつ病のリスクが高くなるそうです。
ですので、症状が悪い人は病院に行って、診断・治療を受けています。
健康はとても大切です
さて、以前、私は交通事故に巻き込まれて、その結果、背骨が1箇所折れてしまったことを書きました。今はヘルニアの症状で苦しんでいます。
実は、それ以外にも後遺症はあります。
今日は、「不眠症の人生をどう生きてきたか」と題してのお話です。
夜は起きたり寝たりの繰り返し
私の睡眠データです。
青が睡眠の時間、空白は起きている時間です。見事に交互、ランダムに起きたり寝たりを繰り返していますね。
まるで2017年のノーベル生理学・医学賞、Jeffrey C. Hall先生、Michael Rosbash先生、Michael W. Young先生の概日リズムの研究に使われたキイロショウジョウバエの変異体のtimeless、periodの行動の記録みたいです。
この症状は交通事故を境に始まりました
いくつかの簡易診断ページで調べましたが、見事にすべて不眠症になりました。
初めは悩みました。病院に行って、診断・睡眠薬を飲むという治療の選択もあります。
というのも、このような状態が続きますと、精神も影響を与える可能性が高いからです。
私は、どうしたかといいますと、放っておきました。
睡眠障害を自分の武器に
アメリカにいたときは、
心に負荷がかかっているはずだから、いくつか薬を試してみますか?
とお医者さんから言われたこともありました。
でも、私は見かけ上は健康な状態でした。
渡米した当初、先生は私を
研究者としては「能力が低い」
と評価されました。勉強はできない、英語はできないですから、この評価は当然です。
私が残された道は、「結果」で私を雇って良かったと先生に言わせるしかありません。
先ほどの私の睡眠のデータを、もう一度、見てください。本当に細かく起きたり寝たりを繰り返していますね。
眠りが浅いです。現役の研究者時代はけっこう夢を見ていました。
何の夢かといいますと、研究にまつわる、物質反応、DNAの配列、実験方法、考察など多岐にわたりました。それらを毎日見続けました。
夢は記憶に残りづらいです。ですので、当時は、枕元にメモ用紙を常において、夢で見たことをすぐに書きとめていました。
そして、朝になったら、その実験をし、結果を確かめました。
私は研究者として能力がありませんでした。ですので、生き残るために何らかの力が必要でした。
私は夢で見たことを発想の泉としました
普通の人間とは全く違います。そして、こんなおかしなことをしていたら、常識からどんどん外れていきます。
私は、普通では悩みであるこの欠点を唯一無二の私の武器としました。
常識から外れる勇気
睡眠障害の症状は出ていますが、私は運がいい方でした。あまり健康には影響が出ていないようでした。
私を昔から知っている人は驚いていましたね
例えば、日本で出発ギリギリまで実験して、アメリカに着いてから即実験もできました。メールは24時間いつでも返信できました。
いつ寝ているの?
と聞かれたことも何度もありました。
通常あるいは常識から外れるのは私だって怖いです。そして、夜が眠れなくなるのも怖いです。
でも、その不安をを振り切って前を進みました。
私の場合は幸運でした。神様が成功のチャンスを何度もくださりました。
さすがに、
この研究は夢の中で思いついた
なんて、論文には書けません(笑)。でも学会では、
何で気づいたの?
と言われたことが何度もありましたね。
夢で見ました
って答えましたが、相手の先生は「?」が頭に浮かんでいました(笑)。本当のことを言っていたんですけれどもね。
人は凸凹した部分の集合体です。私の場合は、自分の心身と相談して、大丈夫そうでしたので、自分の欠点を武器にしました。
人生はまあまあ長いです。短所に悩んで生きるのではなく、それをどう長所にするかが、のちの人生を幸せに生きれるかが決まると私は思っています。
今日は、「不眠症の人生をどう生きてきたか」と題してのお話でした。
みんながみんな私と同じことはできません。重症なときは、当然、病院へ行ってお医者さんに相談する必要があります。
でも、私の例ですが、自分の欠点を、長所と考えて生きるようにしてからは、唯一無二の人生が体験できました。
人それぞれ違います。自問自答して、両親からもらった凸凹の自分の心身を受け入れ、最大の活用をしますと、もちろん不幸もあるものの、人生は楽しくなるものです。
悩んでいる方の参考になれば幸いです
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