研究者時代は、国内外の大学や研究所の先生や研究員しか会わない生活をしていました。私の目の前の世界は、普通の社会ではありませんでした。
ところが、八丈島に住み始めてから、私の環境は一気に変わりました。友人のつてで色々な人と出会えるようになりました。
今日は、「八丈島は社長さんが多い島です」と題してのお話です。
石を投げれば社長さんに当たってしまう?
以前、八丈島の人口問題のお話をブログに書きました。
現在、八丈島には7,250人住んでいます。20歳以上ですと、6,218人住んでいます。総人口は都心に比べればものすごく少ないですね。
ところが、事業所の総数は626。単純計算で10人に1人は社長さんということになります。
車で運転して10台の車とすれ違ったり、歩行者10人のグループを見たら、その中に八丈島のどこかの事業所の社長さんがいるということになります。
すごい世界ですね
社長さんはお話が上手です
私は、八丈島で何人かの社長さんと会いました。みなさん、そろって
私は学がないから・・・
と最初は謙遜されます。でも、豊富な言葉、自分がやってきた事業のお話が次々と出てきます。
色々な言葉が使え、話題が話せるということは、色々な人と出会ってきた証拠です。人は、言葉で共感し、感動し、動かされます。
そして、事業は人の集まりによってパワーが増します。
社長さんの一挙一動が勉強になりました
社長さんはチャレンジ精神の塊
お話は、自分がなぜ今の仕事を八丈島ではじめようとしたのかになりました。
親の姿を見て、同じ様になりたいという人もいれば、別の道を進むという強い意志を持った人、それぞれでした。
そして、社長さんの共通していることは、
興味を持ったら何でも自分でやってみました
と言います。自分でやってみたということは、小さくはじめたということでしょう。
でも、みなさんも経験したことがあるかと思いますが、何かやったら必ず成功するでしょうか?
上手くいった試しがありません
そうですよね
私も同じです
実は社長さんも同じです。上手くいっている事業に目を奪われがちですが、上手く行かなかったり、消えていったものもたくさんあったはずです。
上手く行かなくても、
今回はダメだった
次だ
と「次だ」とすぐに顔を上げて前を見ます。ユニクロの社長の柳井正さんが「一勝九敗」という本を出されていましたが、まさに、これを目の前の社長さんたちはやり続けています。
八丈島には生きた人生の教科書のような人がたくさんいますね
PR
冒頭でも書きましたが、私は研究というとても狭い世界の中で生きてきました。その中に社長さんは1人もいませんでした。
それでは、大学や研究所の外の世界の日常生活ではどうだったといいますと、社長さんは私のコミュニティーの中に存在していたのかもしれませんが、さすがに10人に1人という割合ではいません。
八丈島は、フィールドは日本の楽園でとても美しいのですが、そこの住む人も本土と比べて異次元です。