2025年7月2日、東京都八丈島の空で見られたチョウと野鳥

動物

昨日、大学院時代の友人の研究者が八丈島に来島しました。親切な島民の方々から細かい情報をいただき、目的の研究に必要な昆虫を無事に採集出来ました。

14年ぶりに会った友人は偉い先生になり、私はよく分からない身分になっていました(笑)。ですが、久しぶりに再会した双方は、大学院時代にタイムスリップしていました。

お前、昆虫の研究者だっただろ(笑)?

いや、専門は昆虫の体の中だし・・・(笑)

期待以上の成果、友人の先生も満足して本土へ帰りました。

ご協力いただいた八丈島の皆さま、本当にありがとうございました

その昨日からの続き。昆虫を見続けていた私の視線は八丈島の空に向いていました。


今日は、「2025年7月2日、東京都八丈島の空で見られたチョウと野鳥」と題してのお話です。


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アオスジアゲハ

春から梅雨、そして、夏になり、八丈島ではたくさんのアオスジアゲハが見られるようになりました。散歩をしても、林道を散策しても、山に行っても、それこそ八丈島のどこにでも見られます。

空を見上げますと、チョウの小さな群れのようなものが見られました。

双眼鏡で確認しますと、アオスジアゲハの群れでした

アオスジアゲハGraphium sarpedon
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

これは、おそらくメスがフェロモンを出し、オスが追っているシーンだと思います。

昆虫のオスはいくつかのメスの認識機構があります。この場面では距離があるところはフェロモンを使った嗅覚で、視界に入ったら視覚も使ってアプローチをすると考えられています。

そして、ときどき、オス同士で争いが起きます

アオスジアゲハGraphium sarpedon
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

うまくオスメス1対1になりますと、ようやく交尾のチャンスが到来します。ただ、チョウはひらひらと飛びますので、思いがけず離れてしまったりします。

双眼鏡で観察しましたが、チョウは野鳥と違いペアの維持はとても大変そうです。

アオスジアゲハGraphium sarpedon
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

ハチジョウカラスアゲハ(?)

上述のアオスジアゲハを観察していますと、眼の前を一回り大きい黒いチョウが横切りました。

遠くなので断定が出来ませんので、おそらくハチジョウカラスアゲハです。慌てて撮影しますと、右側の個体は綺麗な翅を保持しているのに対し、左側の個体は翅が裂けていまました。

昨日も翅が欠けたハチジョウカラスアゲハをたくさん見ました。オスはメスをめぐって争いをします。その過程で翅が傷ついてしまったようです。

風はそれほどありませんでした。2頭はしばらく同じ場所を飛んでいました。

ハチジョウカラスアゲハPapilio dehaanii hachijonis Matsumura, 1919 (?)
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

アマツバメ

アマツバメの繁殖期の時期のステージはよく分かりませんが、最近はよく目にするようになりました。

撮影した写真から鑑みますと、アマツバメは小型のハエ目、チョウ目、コウチュウ目昆虫を食べているようで、アオスジアゲハやハチジョウカラスアゲハは大きすぎて食べていないようです。

まあ、100 km/h超のスピードで大きなチョウに当ったら大惨事になりますので、アマツバメも自重しているのかも知れませんね。

アマツバメApus pacificus
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

ダイサギ

サギの仲間は水性生物を食べるため、水辺で見られることが多いです。ただし、生き物に絶対というものはありません。

山の中でも例外的な現象も起きます。空を眺めていましたらダイサギがぐんぐんと近づいてきました。サギ≠水辺とは限らないのは面白いですね。

ダイサギArdea alba
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

今日は、「2025年7月2日、東京都八丈島の空で見られたチョウと野鳥」と題してのお話でした。

八丈島の空で見られたアオスジアゲハ、ハチジョウカラスアゲハ(?)、アマツバメ、ダイサギの様子を紹介しました。


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