小説家、小坂流加先生の2冊の本と出会って

その他

みなさま、出張から帰ってきました。仕事の任務は完了しました。

予定では、4月いっぱいの出張だったのですが、あまりにも滞在先の状況が悪かったので、スケジュールを繰り上げました。

状況が状況でしたので、仕事以外は、宿泊先で過ごしました。そんな中での2冊の本との出会いのお話です。


今日は、「小説家、小坂流加先生の2冊の本と出会って」と題してのお話です。


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出張先の宿泊先のぼんやりとしたお話

機会がありましたら詳しくお話しますが、私が泊まっていた場所はとんでもないところでした。みなさんが、おそらく経験をしたことのない場所で過ごしていました。

毎日が苦しかったです

人生で一番苦しかったアメリカ時代を思い出しました

その場所では、基本、食事はとりにくかったです。そこで、ご飯を食べるときは、かならず1.5 km歩かなければなりませんでした。

そして、目の前の世界が変わるのを見ながら、毎日、生活していました。


偶然、本屋で出会った本「生きてさえいれば」

食事と仕事以外は、宿泊施設にいなければなりません。私はテレビを見ない人なので、せっかくの機会ですので、Kindleに貯めていた本を読んで過ごしていました。

でも、ある程度読み終えたら、新しい本を読みたくなります。出張期間中、食事の帰りに、本屋で時間をつぶすのが日課になっていました。

そんな中、イラストレーターの白身魚先生が描かれた、斜め後ろから見た女性の表紙に目がとまりました。タイトルは「生きてさえいれば」。作者は小坂流加先生。

意味深というか、先が読めそうなタイトルでした。でも、一期一会というか、妙に気になりました。

すぐにアマゾンで検索しますと(本屋さん、ごめんなさい。)、Amazon Prime Readingで無料で読めることが分かりました。さっそくダウンロードしました。


「生きてさえいれば」は恋愛小説だったけれども・・・

みなさまにもぜひ読んでいただきたいので、詳しくは書きませんが、恋に落ちるまでの過程、恋愛と別れ、そして・・・。まあ、私が文字にしたらありきたりになってしまいますね(悲)。

文章が若々しかったりもします。でも、この本、最後まで読み切ったあと、私はショックで頭が真っ白になりました。

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すぐに、もう一冊の「余命10年」も注文しました

私は知らなかったのですが、小坂流加先生の本は「余命10年」の方が先に出版されていました。そして、前述の「生きてさえいれば」は2作目になります。

そして、こちらもタイトル通り20代の女性が余命10年をどう生きたかの小説です。

昨日、読み終えました。私は、心がえぐられて、しばらく立ち直れませんでした。

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小説は実体験と創作から作られています。実体験が文章に入っているからこそ、作品に真実味があります。

みなさんも、もう、お気づきかもしれませんね。この2冊以降、小坂流加先生から新しい小説は出ていません。

小坂流加先生は、わずか38歳の若さで、病気でこの世を去りました。

もっと実体験を重ねたかったでしょう。もっと小説の勉強したかったでしょう。しかし、その願いは、非情にも叶いませんでした。

文章構成が弱いと感じた、その部分さえ、残された時間での病気との戦いの姿が見えました。

もちろん、この2冊の小説は万人受けするお話ではありません。でも、私も恵まれている人の1人として、「生きることについて」もう少し考えたいと思いました。

もし、機会がありましたら、この2冊、お手にとって見て下さい。

追記

小坂流加先生の小説、「余命10年」が2022年の来春に映画として公開されるそうです。本当に心をえぐられる内容の物語ですが、多くの方々に原作の小説も、映画も愛されればと思っています。

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映画の「余命10年」、ようやく、観ました。その感想です。

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