富山県魚津市の農地(水田)にある不思議な形の建造物について

その他

これまで振り返ってみると、日本、アメリカといろいろな場所に住んできました。

今は外出できませんので、昔のことを思い出しながら、写真を整理していました。すると、アイキャッチのような変な建造物の写真が出てきました。


今日は、八丈島を離れて、「富山県魚津市の農地(水田)にある不思議な形の建造物について」と題してのお話です。


アイキャッチのこれって、なんだと思いますか?

この建造物、変な形をしていますが、実は農業用水利施設なのです。

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富山県魚津市

富山県はどこにあるか、みなさんわかりますか?

またまた~。日本海岸沿いでしょ?

正解です。

では、魚津市は?

う~ん。

それが普通の反応ですね。場所はここです。

有名どころとしては、現存する日本の水族館の中で最も歴史のある魚津水族館があります。それから、魚津埋没林博物館も見所です。機会がありましたら、いつか紹介します。

不思議な建造物について

EOS 6D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM

この建造物の名前は正式には東山円筒分水槽といいます。場所はここにあります。

すごく田舎でマイナーな場所です。ツバメが道路で羽を休めていたり、ほのぼのするような土地です。

作られた理由

日本海側は新潟県が米どころとして有名ですが、実は富山県も米どころです。片貝川周辺も水田が作られたのですが、豪雨時には水害、夏は水不足と維持はとても大変でした。

そこで、新田新地内の安定水源からサイフォンの原理で片貝川の下を通し、反対側の東山地区へ水を運ぶ地下用水路を作りました。

さらに、けんかにならないように円筒分水槽を使って農業用水を均等に三分割し、東山地区の3箇所に水を同時供給したのです。

地上に見えているのは、ただの円形の筒ですが、地下ではとんでもない構造をしているのです。着工は1938年、完成は1955年。そして、現在でも現役です。先輩たちは素晴らしいものを作り上げました。

農業施設は、農業に携わらない人には無縁です。でも、ときとして、あっと驚くような工夫をされているものもあります。ウイルス問題が解決したら、身近な農業施設を見てはいかがでしょうか?

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