12月は本業が忙しくてフィールドに出られませんでした。でも、野外の活動でしたので、横目で色々なものが観察出来たのが良かったことですね。
2024年も今日(12月20日)を入れてあと12日。気づけば大変だった2024年ももう終わりです。
8年間も八丈島に住めば色々あります。来年はどうなるか楽しみです。
さて、仕事から開放されましたので、マークしていたところを調べていました。
今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の海岸でハシブトガラスの食事場を見つけました」と題してのお話です。
フィールドの観察とトレイルカメラによる証拠集め
八丈島は国立公園でさらに私有地が90%の土地です。ですので、立ち入ることが出来ない場所が多いです。
私は、オーナーに許可されている場所のみ入っています
そのような限定的なフィールドですが、徹底的に調べてみますと、動物の活動の形跡が見つかります。
海沿いを散策していますと、何やら魚の残骸のようなものが見つかりました。
少し離れたところにはカニの残骸もありました。
この場所は私有地ですので、無断で人が入らなければ、この残骸は動物が残したものということになります。
八丈島の海は天気の良いときは安全です。ところが、実際なところ、天気は変わりやすいですし、波は高くなります。
海沿いで、24時間の観察は危険です
そこで、過去にも動物の様々なシーンを記録したトレイルカメラを仕掛けてみました。
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トレイルカメラが捉えたシーン
トレイルカメラの活躍
仕掛けた場所に行き、トレイルカメラを回収してきました。トレイルカメラは波を被ったのか、塩が析出して白くなっていました。
ある程度の防塵防滴仕様ですので、一度水で塩を流し、タオルで拭い、パソコンと接続して記録されたファイルを確認しました。
写っていたのは青空。これは記録スタート直後です。
しばらくして雨が降り出しました。写真では右側に雨雲が写っています。
そして、分かりにくいですが、この写真に雨が写っていることから、使っているトレイルカメラのセンサーは雨に反応したようです。
ターゲットの場所を使っていたのはハシブトガラス
今の時期、海沿いにはウミウ、たまにチョウゲンボウやミサゴが見られます。ただ、この場所はよく使われている形跡がありますので、一般的な野鳥か動物が主のように思われました。
そして、写っていたのはハシブトガラスでした。
八丈島は、三宅島の噴火前は、ハシブトガラスはいなかったそうです。ところが、今は繁殖も出来るようになり、普通の留鳥となりました。
このハシブトガラス、八丈島でどのように生活しているのかは本当は分かっていません。
ですので、トレイルカメラが捉えた写真を見たとき、私は興奮しました。
写真では何かを食べているようです。ただ、この距離、解像度では判別するのは無理です。
釣り客のおこぼれの魚を食べているのでしょうか?
一部、くちばしに何かを加えている写真も撮影できました。
でも、これって何でしょうね?
魚の一部、カニの一部、貝、木の実、あるいは昆虫?
よく分かりませんでした
これからも観察していこうと思います。
今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の海岸でハシブトガラスの食事場を見つけました」と題してのお話でした。
海沿いに魚やカニの残骸があったことから、動物が活動した形跡が見つかりました。海沿いですので、安全のためトレイルカメラを仕掛けました。
塩まみれになったトレイルカメラは撮影を成功させ、ハシブトガラスを捉えていました。
ただ、何を食べていたのかまでは分かりませんでした。
今後も観察していこうと思います
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