私の英語の文章の執筆の勉強の仕方

生活

引退して4年経ちますが、私は元研究者です。分野によって違うかも知れませんが、研究者は、基本、論文は英語で書きます。

最近、ある賞のノミネート関連書類を英語に翻訳したり、投稿論文の草稿の英語を直したりする機会がありました。

いずれの草稿も、多くの修正が必要でした。


今日は、「私の英語の文章の執筆の勉強の仕方」と題しての英語の独学のお話です。


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日本語から英語に日英辞書を使って翻訳するとおかしな英語になる

表題のことを経験したことはありませんか?

その理由は2つあると私は思っています。

日本語は省略が多い

私は、日本語から英語、英語から日本語の両方で翻訳をします。そうしますと、日本語で書かれている文のまま英語に翻訳しますと、日本語は省略が多いので、単語単語で翻訳が足りないことが起きます。

逆に英語から日本語に翻訳しますと、全ての単語は日本語に翻訳できます。でも、今度は、翻訳された日本語の単語から、どれを省略するかを吟味しなければなりません。

そのために、どちらの方向でもとても時間がかかります。

英語では、習慣の単語と単語に繋がりがある

下の3つの文を比べてみて下さい

初めは私も間違えました

  1. The reaction plays a role in protection of viral infection.
  2. The reaction plays a role for protection of viral infection.
  3. The reaction plays a role to protect viral infection.

意味は同じですね。全ての文の文法も正しいように見えます。

でも、1が正しいです。これはplay a role in名詞の決り文句だからです。

英語には習慣の単語のつながりがあります。日本語の単語をそのまま英語に置き換えると、欧米人からはおかしな英語に見えます。


未熟でも英文を書いて、Google検索を使って間違いを修正する

一般に、

論文の英語は自分の言葉で書く

といわれています。でも、私は違う方法で書いていました。

方法は、

未熟でも英文を書いて、Google検索を使って間違いを修正する

です。

近年では、英語は小学校から学びますね。ですので、簡単な英文でしたら、めちゃくちゃでよければ、誰でも書けます。

頭に英文が思い浮かびましたら、どんどんGoogle先生に質問しましょう。最初は、これでいいです。

検索すると、結果がズラッと出てきますね。その中で、もっとも多いのがあなたの求める正しい英文です。あとは、その文をコピペして、自分の言いたい文になるように微修正します。

その繰り返しを続けると、ある日を境に、書いてある英文が存在するか、あるいは、しないか肌で感じられるようになります。


その他のおすすめの方法

研究者向けですが、一般の方々にも通じますので、ご参考にして下さい。

多くの論文は、Introduction(諸言)、Materials and Methods(材料と方法)、Results(結果)、Discussion(考察)に分かれています。その各章で、自分が気になる文がありましたら、書きためます。

私の場合は、マイクロソフトワードのファイルをIntroduction(諸言)、Materials and Methods(材料と方法)、Results(結果)、Discussion(考察)の4つを用意していました。そして、論文を読むたびに、どんどんコピペしていきました。

そうしますと、Introduction(諸言)、Materials and Methods(材料と方法)、Results(結果)、Discussion(考察)、それぞれ特有の表現、時制、決め台詞が集まってきます。これを続けることで、各章特有の英語感覚が身についていきます。

論文英語に限らず、他の分野でも使えると思います。英文を書きたい方は、ぜひ、やってみてくださいね。

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