八丈島に住んでいて問題になることの一つとして、怪我や病気があります。
診断され、ヘリで運ばれる場合は良いです。しかし、八丈島から都心までは290 kmあり、時間がかかります。
時間が逼迫している時は、非情ですが神頼みになります。
さて、7月下旬、私は大きく左足首をひねりました。過去には交通事故を含む色々な怪我をしたのですが、その中でもひどい部類に入ったと自覚していました。

捻挫と言うか思いっきり左足首が潰れたので・・・
ひねったときは、そのやばさに声が出ませんでした。
骨を折ったり、腱や靭帯が切れたりしますと、音が聞こえるといいます。左足首を潰した時、確かに何かの音が聞こえました。

今日は、「2025年8月下旬、都心の病院で左足首を検査してきました」と題してのお話です。
怪我直後、すぐに病院へ行く
怪我後、すぐに腫れが始まりました。

もしかしたら、骨折、腱、あるいは靭帯損傷か・・・
頭によぎりました。
私は医者ではありませんし、左足首の状態を検査する機器も持っていません。ただ、上述のとおりの当事者の状況判断からでした。
やばさは分かっていましたので、すぐ病院へ行きました。
X線の撮影をしたところ骨には骨折の形跡は見つからず(私も見ました。)。診断結果から湿布と痛み止めを処方されました。

2週間経ち大きな腫れは引く
2-3日後、左足首、足の裏と足首の間、薬指の関節とありとあらゆるところに出血が認められました。

こんなとこ怪我してないはずなのに・・・
ただ、交通事故で右足を骨折した時、出血でぐしゃぐしゃになった足は最終的にもとに戻りました。

安静にしていればいいのかなぁ・・・?
我慢できない痛みでもないので、痛み止めは飲まず、湿布をしました。4日間湿布の後、アレルギー反応で痒くなり始めましたので、そこからはただひたすら安静。
2週間後、足首の大きな腫れはなくなり始め、そこからはうっすらとした腫れが残りました。
再び病院へ

八丈島にはX線撮影装置はあるけれどもMRI撮影装置はありません

また、私は整形外科の専門医でもありません

何かあったら大変なので、都心での診察を勧めます
紹介状も最速で用意しますよ
お医者さんは親身になって応対されました。

夏休み期間、飛行機のチケットと宿泊施設の予約がなかなか取れませんでした
左足首の様子は、今までの怪我の経験からやはりおかしいと思いました。MRIは必須と判断し、上京することにしました。
お医者さんはすぐに紹介状を準備してくださりました。
ところが、怪我して2週間の時点で私はほとんど歩けませんでした。

どうしようか・・・
今すぐに移動するにしても、歩く距離の長い船は選択肢から外れました。

飛行機はどうか?
ところが、

あっ・・・
飛行機が満席・・・
八丈島は観光地です。夏休み期間中、飛行機の予約が簡単に取れるわけはありません。
また、都心へ行っても旅行シーズンと物価高で宿泊施設の予約も大変なことになっていました。
最終的に飛行機の予約は2週間後を取り、宿泊施設の予約も運よく上京直前で取れました。

MRI診断を受けるために都心の病院を探す
病院探しと、旅行の手配は同時進行で行いました。
通常、MRIを撮影した後、1週間後に診察結果を先生から聞くことになります。
ところが、私が住んでいるのは八丈島。島民割引のアイきっぷを使っても片道14,250円かかります。上述の通りにしますと、14,250円 x 2 (往復分)x 2(2日分)=57,000円となり、通うだけで大きな出費となります。
幸い、八丈町には「島外医療機関へ通院される方への交通費一部助成」という制度があり、部分的ですが旅費がサポートされます。
ただ、それにしても旅費が高いです。都心の病院の方々にはご迷惑ですが、1日でMRIを撮影、すぐに診断が出来ればこちらとしても助かります。
ダメ元で都心の病院に電話をかけて、離島に住んでいる事情を説明し、受診について相談しました。総合受付の方、整形外科の受付の方、整形外科のお医者さんのご協力で、当日にMRI撮影と結果の診断の両方をしていただけることになりました。
2週間後に予定通り上京
それから更に2週間経ち、左足に痛みはありますが、少しは歩けるようになっていました。
久々の飛行機です。空もいい天気で揺れのない旅(1時間弱ですが・・・。)になりそうです。
機内に入ると、機内安全ビデオにピカチュウが出演されていてびっくり(笑)。和みました。
八丈島と都心と比較しますと、八丈島は車で移動するので快適ですが、都心はほとんど歩き。足の悪い人にとって、都心で生活するのはとても大変です。
バリアフリーという言葉が聞くようになってから20年近く経っています。でも、まだまだ足りないことが実感しました。

こういうことって、自身の具合が悪くならないと目に入らないんですよね

いざ、都心の病院の整形外科で受診
初めての病院でしたが、スタッフのみなさんはとても親切で全てスムーズに進みました。整形外科のお医者さんは私の左足首の曲げられる角度、関節を押しながら痛みの箇所の特定をした後、

八丈島の病院から怪我当日のデータは貰っていますが、今の状況を確認するためにX線も一緒に撮りましょう
ということで、MRIとX線の両方を撮影することになりました。
左足首のみのMRIでしたので、技師の方々には色々工夫をしていただきました。いつもは体を真っ直ぐにしてMRI撮影装置に入るのですが、偏った姿勢での15分間は少し大変でした。
その後はX線撮影。こちらはあっという間。
最後の診察で、検査結果と今後のことをお医者さんから伝えられました。

骨折していますね
X線では骨の外部に亀裂がハッキリと分かり、MRIではその亀裂が骨の内部まで貫通していたことが分かりました。
八丈島の病院ではX線撮影で骨折は見つからなかった(私も写真を見せてもらいました。)のですが、お医者さんいわく、怪我の直後は骨折は分かりにくいようです(明らかに折れている場合は除く。)。確かに、あの時、時間にして怪我をしてから1時間くらいしか経っていませんでした。

本来ならば、骨折は6週間ギプスです。
すでに4週間経っていていますが、それでもギプスはすぐにした方が良いです。
その後、足首の状況を診ることになるでしょう。

今ここでギプスをしたいのですが、患者さんも八丈島に帰らなければいけません。
大変でしょうが、このまま頑張って帰って、八丈島の病院でギプス固定の処置してもらってください。
左足首や足の大きな腫れが2週間ほどで引き、その後弱い腫れと痛みが続き、なかなか完治しなかったのは、骨折が原因だということが分かりました。
そんなこんなで、八丈島に帰るためにまた羽田空港へ向かいました。

地下鉄の階段と長い通路が本当にキツかったですね

羽田空港の様子
東京モノレールでは座ることが出来、降りてもエスカレーターの快適さを実感しました。


以前の羽田空港内にはペッパー君がたくさんいました。今は、小さなペッパー君が案内しています。正式名称はMini MORKだそうです。

羽田空港のエレベーターとエスカレーターはいつ見ても近未来的ですね。

保安検査場を無事に通過。今回の八丈島行便は50番ゲートです。

遠い・・・
動く歩道があっても移動が苦痛でした。歩くのは諦めて、初めから車椅子で移動すれば良かったです。


飛行機の窓が汚かったので、帰りの空の景色は無しです。

ただいま、八丈島

今日は、「2025年8月下旬、都心の病院で左足首を検査してきました」と題してのお話でした。
左足首の怪我を振り返り、「島外医療機関へ通院される方への交通費一部助成」、夏休み期間の飛行機と宿泊施設の予約の大変さ、都心の病院でのMRIとX線撮影とその結果、その他の移動についての紹介をしました。
ギプスをしたら全く動けなくなります。ですので、細々としたものを片付けてから病院へ行こうと思います。

完治はまだですので、気が抜けないですね
離島で怪我をしますとこういうこともあります。

参考になれば幸いです
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