今さらながら、丸戸史明先生の「冴えない彼女の育て方」を読みました

生活

科学の世界では、基本論文は英語で書きますので、研究者時代は私は主に英語の論文ばかり読んでいました。

日本語の論文はテーマ探しには役に立ちますが、英語の勉強にはならないですからね

でも、日本人ですので、息抜きに様々な本を読んでいました。その中にラノベもありました。

谷川流先生の「涼宮ハルヒシリーズ」、鴨志田一先生の「さくら荘のペットな彼女」、川原礫先生の「ソードアート・オンライン」なども読んでいましたね。

そして、その中に丸戸史明先生の「冴えない彼女の育て方」もありました。


今日は、「今さらながら、丸戸史明先生の「冴えない彼女の育て方」を読みました」と題してのお話です。


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野鳥を待っているときの時間に本を読んでいます

私の野鳥の撮影方法は、野鳥のデータを集め、狙いを定め、チャンスをひたすら待つの繰り返しです。

待っているときは、正直暇です(笑)

そんなとき、本を読んで過ごしていることが多いです。

乱読ですね

その中にはラノベも含まれています。


丸戸史明先生

恐れ多いのですが、丸戸史明先生の紹介です。

私が初めて知ったのは、18禁ゲームのシナリオライターとしての活躍でした。

18禁ゲームといいますと、濡れ場が主にように思えますが、惨殺なシーン、精神崩壊シーンなど、表現の制限が無いことから試験的な作品が創作されることがあります。

今では有名となったFateシリーズの奈須きのこ先生、Key作品の麻枝准先生、魔法少女まどか☆マギカ、Fate/ZeroやPSYCHO-PASS サイコパスの虚淵玄先生も、初期はこの環境で活躍されていました。

丸戸史明先生は、戯画のショコラ ~maid cafe “curio”~、パルフェ ~ショコラ second brew~では、日常生活を描いたシナリオの中に一読では気づかない小さな伏線をたくさん撒き、最後にその伏線をすべて回収する作風で評価されていました。

LeafのWHITE ALBUM2では、恋愛ではよく描かれる三角関係を題材とし、登場人物すべての恋愛に纏わる情景、心理を丁寧に描写し、現実よりもより苦しい恋愛関係とそれぞれの結果をまとめ、プレイした多くの人の胃を抉り、咽び泣きで目が痛くなる現象を引き起こしました。


冴えない彼女の育て方

そんな有名なゲームシナリオライターの丸戸史明先生が手掛けた最初の小説が、「冴えない彼女の育て方」でした。

登場人物がみんな可愛い女性ばかりなのはラノベの仕様ということで(笑)

主要登場人物は、主人公でオタク知識だけの安芸倫也、ヒロインの新進ライトノベル作家の霞ヶ丘詩羽、新進同人イラストレーターの澤村・スペンサー・英梨々、音楽の才能のある氷堂美智留、英梨々の後のイラストレーターの波島出海、そして、取り柄のない影の薄い加藤恵。

内容は主人公の安芸倫也がヒロインの誰とくっつくかという文字通り、美少女ゲームのシナリオのような内容です。

小説は完結、アニメ化、劇場版の完結編も終わっていますので、今回はネタバレも書きます。

冴えない彼女の育て方でも、丸戸史明先生は伏線をストーリー中に撒いていました。読み込み不足ですので、私はすべてを読み取ることが出来ませんでしたが、最終的には安芸倫也は影の薄い加藤恵を選ぶことになります。

上手いと思ったのは、両者の独白。

周囲には眩い光を放つライトノベル作家、イラストレーター、音楽家がいて、何も出来ない普通の自分には光が当たらない。安芸倫也と加藤恵両者とも自身をマイナスに見てしまうのは仕方のないことです。

そんな自分にも、もし恋愛を許されて手を伸ばせるのならば、身近で普通の人、この人を愛すことくらいは許して欲しいという願いを両者とも独白します。

創作物の世界では、容姿、才能が選択肢として重要な要素。しかし、現実はそんなことよりも手を伸ばして届く普通の人。

そして、その「普通の恋愛」こそが、実は最も尊いということ、そしてゴールとして書き切ったのがこの作品の売りだと思いました。

「普通の恋愛」の大切さは、一般社会に生きる多くの人々にとても真です。

上手く考えられている小説でした

まあ、私の稚拙な感想文よりは、小説を読んでいただいた方が刺さると思います


今日は、「今さらながら、丸戸史明先生の「冴えない彼女の育て方」を読みました」と題してのお話でした。

丸戸史明先生の紹介、「冴えない彼女の育て方」のあらすじと感想、私に刺さった箇所について紹介しました。

機会があれば読んでいただければ幸いです


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