自身のアレルギー体質の体を理解し、向き合い、歳を重ねる

生活

先日、体調が急におかしくなって食べたものを吐きました。とても美味しい料理でしたので、自身にとっては損、作ってくれた方には心配もされましたので、大変申し訳なかったです。

吐くというのは悪い印象がありますよね。でも、食中毒に対する自浄作用ですので、これはいい反応です。

ところが、この症状になったのはグループの中で私一人だけ。

あれっ!?

すぐ、自身の身体のことを考えました。


今日は、「自身のアレルギー体質の体を理解し、向き合い、歳を重ねる」と題してのお話です。


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卵がけご飯への憧れ

アメリカから日本に帰ってきましたら、世は卵がけご飯ブームでした。専用の醤油もあってびっくりさせられました。

卵がけご飯、簡単で本当に美味しいですよね

醤油をちょこっと入れてかき混ぜて、もう最高です

実は、私も小さい頃は食べられたんです。小さい頃は。

でも、小学校低学年のときに半熟の目玉焼きを食べたあとに、全身に蕁麻疹が出ました。

このときが最初の体のアレルギー反応でした。そう、生卵が食べられない身体になっていたのです。

それ以降、すき焼きの卵、半熟の目玉焼き、半熟のゆで卵、ふわとろのオムライス・・・、そして、日本の朝の食卓の定番の生卵は私には手の届かないものとなりました。

今でも卵は大好きな食材です。でも、今は、完全に火が通り、タンパク質が変性したものしか食べられません。


チョコレートが食べられなくなる

これはアメリカでのこと。研究室では実験、家では論文を読む毎日でした。

ぶっ続けで仕事をしますと、たまには自分にご褒美をしたくなります。1週間に1度の頻度でカップケーキ(といってもアメリカのものは巨大(笑))をスーパーで買って食べていました。

カップケーキは2種類ありました。通常のマフィンとチョコマフィンです。

どちらも気が向いたときに選んでいました。ところが、ご褒美のあとは決まって下痢をすることに気が付きました。

研究者ですので、食べたものと症状を調べてみました。そうしますと、チョコマフィンと連動していました。

もっと調べますと、ココアを飲んだとき、チョコレートを食べたときも必ず症状が出ることが分かりました。

私は、おやつの時間にお菓子を食べない家庭に育ちました。チョコレートを食べられないのを知らずに、大人になっていたことにそのとき気が付きました。


ラーメンが食べられなくなる

すべての日本人が大好きと言っても過言ではないラーメン。こんな美味しいものはないですよね。

私も大好きです。ラーメンの食べ歩きもしましたね。

そのラーメンも、ある日突然アレルギーの餌食になってしまいました。

もしかして、気の所為?

と思って、ラーメン、蕎麦、うどん、パスタと日を変えて、自身の体で症状を確認しました。食べたものと体の症状の組み合わせから、ラーメンだけが再現性良く症状が出ました。

残念ながら、私は、大好きなインスタントラーメンを含むすべてのラーメンが食べられなくなっていました。

となりでラーメンを食べている人がいると、ちょっと羨ましく感じてしまいますね

叶うならば、ラーメンが食べられた時まで時間を戻して欲しいです


アナフィラキシーショック

上記のアレルギー症状は、重症な方と比較して、私は幸運にも軽い方です。そんな私も重症なアレルギーになったことがあります。

大学院生時代、解剖の実験中にカイコの血液がついたピンセットを自身に誤って刺しました。

私はカイコの成虫の鱗粉にアレルギーがあることが分かっていました。鼻水が出たとき、

いつものアレルギーか・・・

と思っていたのですが、みるみる息ができなくなりました。

肺が狭くなったのが分かり、空気を幾ら吸っても足りない。人は息を吸えないと生きられませんので、あっという間に立てなくなりました。

とにかく、実験場所から這って移動し、研究室の仲間に助けを求めました。

救急に電話をかけると、

救急車では間に合わない可能性があります!!!

と受付の方に言われ、先輩のバイクでタンデムで病院へ運んでもらいました。

到着後すぐに3人の医師に囲まれ、名前と生年月日を尋ねられました(意識の確認)。

質問には答えられました。そのあとの治療は朦朧としていましたので正確には覚えていませんが、すぐにモニターを付けられて点滴が始まりました。

30分後に蕁麻疹が全身に発生しました。痒かったのですが、体は動かなかったため、そのまま治療が進みました。

臨死体験というのがあります。お花畑ではありませんが、暖かくて、ふわっとして、心地よく、吸い込まそうな感覚がしばらく続きました。

周囲に3人の医師が常にいて、ときどき声をかけてくれることは分かりました。

呼吸は少しずつ回復し、意識もはっきりしてきました。さらに1時間後、蕁麻疹はじょじょに回復しました。

さらに2時間後、すべて回復して、自身で歩けるようになりました。

後日、診断をされるのですが、

あと1時間遅れていたら間に合わなかったよ

と言われました。

あのときは助けてくれて、本当にありがとうございました


アレルギー体質の体と向き合い付き合う

その後、色々なアレルゲンの検査をしました。

私にはハウスダスト、犬のフケ、ゴキブリに対するアレルギー反応が見つかり、アレルギー体質に相関性があるIgEのタイターも普通の人よりも高いということが分かりました。

あぁ・・・、それはそうなるな

私の体質は遺伝的に決まっており、後天性で変えることはできません。ですので、自分が何に対するアレルギーを持っているかを探し出し、距離をとるしかありません。

アレルゲンが無ければ、普通に生活ができますし、周囲にも不必要に心配されることもなくなります。

それでも、

ふわとろの半熟のオムライスが食べたいなぁ・・・

ラーメンが食べたいなぁ・・・

と、ときどき思います。

美味しいものを食べられる人は、本当に幸せなんですよ


今日は、「自身のアレルギー体質の体を理解し、向き合い、歳を重ねる」と題してのお話でした。

自身のアレルギー症状歴を書きました。最初はよく聞くものから、ハードなアナフィラキシーショックの体験まで。最後のものは、かなりレアケースと医者にも言われました。

アレルギーになってしまいますと、体質は簡単には変えられません(おそらく無理。)。自身で経験したことを記録しながら、一生の付き合いになりますので、アレルゲンを特定し距離を置くのが一番気楽な対処法ではないかと思います。


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