八丈島は今日も雨です。この雨が地下水になり、自然のフィルターを通した美味しい水になります。

そう考えますと雨もいいものですね
さて、昨年2月にNPO法人八丈島様から講演の依頼をいただいていました。
今日はその講演日でした。
今日は、「2025年5月25日、東京都八丈島のNPO法人八丈島花の会様で講演をしました」と題してのお話です。
雑談でアリのお話が出たので、急遽アシジロヒラフシアリ対策からスタート
私は8年八丈島に住んでいます。多くの場合、八丈島では友だちの友だちでだいたい繋がります。

そのくらい狭い世界です
ところが、今日、会場へ行ったところ私を初めて見たという聴講者の方々が多かったです。

まあ、私も人がいるところに姿をあまり見せませんので、当然そうなりますよね(笑)
さて、講演が始まる前にみなさんと雑談しましたところ、アシジロヒラフシアリの話題が出ました。
私の専門の一つに化学生態学があります。
今回の機会も大切ですので、予定を変更して、初めにアシジロヒラフシアリ対策のお話をしました。
簡単に内容を話しますと、家の外側をアリ用の殺虫剤で駆除し、家から離れたアリの道に八丈島で配布している毒餌を撒きます。
詳しくはこちらを御覧ください
科学教育についての私見をお話しました
博士になったあと、私は国内外研究機関を渡り歩きました。世界初の研究の苦労話もお話ししました。
そして、私が八丈島に来た理由の一つに八丈島の子どもたちへの科学教育があります。
その「研究教育」についてお話しました。
要約しますと、本を読むことはもちろん大切ですが、一番重要なのは自分自身で調べること。
理想は、自分で現象を先に見つけ、それが現存の言葉ではこういう意味であると後で書物で知ること。
こうすることで、研究活動を通して色々な経験や知を学び、人として成長し、言葉と言葉の間に現象があることを知り、それは最終的に発見に繋がることをお話しました。
また、私が八丈島で出会う方々は

高校しか出ていないし・・・

勉強が出来なかったし・・・
とみなさんおっしゃっていましたが、いざ仕事になりますと、それぞれの職業から得られた知というものが垣間見れました。確かに「学校」の物差しからは外れていますが、「個人」の物差しからは豊かな知的財産です。
私が八丈島で出会った知とそれを伝えることが本当の教育であると私の教育感をお話しました。

講演中、現在の科学教育に対して、ところどころ口が悪いところが出ました
聴講者のみなさん、それはナイショで(笑)
「写真で島の自然の再発見」
アリのお話と研究教育のお話をしたあと、今回お呼ばれしたタイトルの「写真で島の自然の再発見」をお話しました。
私の写真集に掲載された写真を中心に紹介しました。
簡単に紹介しますと、
- 私の写真は、自分で見つけ、目の前のことに驚き、それを記録していること
- 八丈島は雨の島であり、それを表現していること
- テクニック中心のキラキラ写真は一切排除し、八丈島の素材を重視していること
です。

それ以外、少し踏み込んだお話も聴講者の方々にしましたが、それはナイショで(笑)
でも、きっと私の考えは納得されていたのではないでしょうか
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今日は、「2025年5月25日、東京都八丈島のNPO法人八丈島花の会様で講演をしました」と題してのお話でした。
アシジロヒラフシアリ対策、科学教育、「写真で島の自然の再発見」として私の写真集の紹介をさせていただきました。
聴講者の方々からたくさんのご質問を受けました。実利のことを考えますと「アシジロヒラフシアリ対策」の話は、NPO法人八丈島花の会様以外でもした方がいいと思いました。

NPO法人八丈島花の会様、今日は貴重な講演の機会を与えてくださりありがとうございました
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