昨日は、気圧の変化のために、1日中ダウンしていました。今日は、うってかわって快適です。
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青空も広がっていましたね
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ああ、そういえば、あれをやらなければならない時期か・・・
今日は、「2023年1月11日、東京都八丈島でビロウの葉柄を切ってきました」と題してのお話です。
人の話を100万回聞くよりも、自分の目で確かめる方が得るものが多い
PCRとききますと、一般の人には診断ですね。
分子生物学分野ですと、mRNA(メッセンジャーRNA)を逆転写酵素により、cDNA(相補的DNA)を合成し、そのDNAを鋳型にPCRでcDNA断片を増幅、最終的にcDNAの塩基配列決定の過程で使われます。
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この一連の操作をcDNAクローニング(厳密には少し違います)といい、現役の研究者時代の私の得意な技術の一つでした
なんで得意になったかといいますと、教科書にも論文にも書かれていない反応条件を片っ端から試したからでした(笑)。
そのおかげで、一見、無理と思われるような条件から、何度も成功に導きました。
変わったものには、論文には書きませんでしたが、同じ反応をメーカーの違う3台のサーマルサイクラーを使ってPCRをし、1つのメーカーだけが成功するという事象も見つけていました。
この経験から、人の話を聞くのももちろん大切ですが、それを超えるものを自分で見つけなければならないと考えるようになりました。
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今ですと、写真を撮るフィールドを自分で探し出すことでしょうか?
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ビロウの葉柄を切るのは今年で3年目
伝聞は、しょせん伝聞です。自分でやらなければ、何も始まらないし、何に気をつけなければならないのかも分かりません。
丸ノコというのを言葉では知っていましたが、実際に使うのは八丈島に来てからでした。手で使うノコギリと違い、電動で便利な道具ですが、その代わり、ミスしたときに大事故に繋がります。
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ですので、どんな操作をするよりも、事故回避が最優先になります
ほぼ、一年振りですので、初めに電源を繋ぐ前に、丸ノコの置く場所、私が立つ位置を確認しました。電源を繋ぎましたら、一度、ON/OFFで動作を確認します。
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今日は、ビロウ畑からビロウの葉柄を集め、いらないところをノコギリで切り、丸ノコで一定の長さになるように、ビロウの葉柄を切っていきます。
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だいたい、こんな感じの道具を用意します
写真に写っていないものには、粉塵用のマスク、安全ゴーグル、爆音から耳を守るイヤーマフ(ヘッドホーンのようなもの)を装着します。
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ビロウの葉柄は、幹に近いところに鋭い棘があります。ですので、常に革手袋装着で畑に入ります。
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そして、葉柄を収穫し、もう一度、動作チェック、立ち位置チェックをしてから、丸ノコでの作業が始まります。ときどき、切れた葉柄が変なところへ落ちてしまいますので、丸ノコの周辺に回収用のカゴを置いておきます。
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収穫した葉柄は70本くらいでしょうか?切った葉柄辺は、目指す本数まで到達しました。
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自分でやると、その過程で、色々なことを目にします。基本の安全や操作だけでなく、自分が触っている、あるいは、遠くから聞こえる情報と得るものは多いです。
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やはり、私は伝聞では満足できませんね
さて、この袋に入ったものは、半年後に八丈島のために使われます。
その待ち時間の間、本当のことをいいますと、私は実験がしたいです。八丈サイエンスクラブに参加されているお子さんのように、人からのお話ではなく、科学的に正しい根拠を自分で調べたいです。
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目的達成のためには、本当は、人工気象器があると明白な結果が出るんですけれどもね
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