ヘゴの森ツアーは、今年1年でとても人気になりました。日本全国からいらっしゃるだけでなく、リピーターのお客様がいらっしゃったりします。
最近の口コミといいますと、ネット経由が多いですね。とても重要です。
私も、何かを購入するあるいはサービスを受けるときは、参考として読まさせていただいています。
ところが、今日のお客様は直接の人伝てでヘゴの森を知ったそうです。
今日は、「2022年12月26日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
冬の八丈島は寒いです
今日の八丈島の気温は10˚C以下。風速は7 m/sくらい。仮に10:00の気温が9.2˚C、湿度55% R.H.、風速を5.4 m/sとしますと、体感温度は-1.2˚Cくらいになります。


たとえ、平地でも防寒をきちっとしていないと寒くて動けなくなりますね
今日のお客様はそれなりに準備をしてきましたが、さすがに山用の服装ではありません。

寒〜い
お気持ちはよく分かります。
ヘゴの森コースの様子
そんなわけで、お客様には風が当たらないヘゴの森コースを提案させていただきました。

センニンソウ
ヘゴの森コースといえども、いろいろなものを見ることができます。今年の八丈島は、花の咲く時期がおかしなことになっています。
センニンソウは種が仙人の髭のようなふわふわが付いています。

それでセンニンソウという名前がつきました

そして、おかしなことに、八丈島では、本来、秋に咲く花ですが、今でもセンニンソウの花を見ることができます。

アオノクマタケラン
アオノクマタケランの花は春から夏にかけて咲きます。白いランのような花をつけます。
そして、今は冬。アオノクマタケランの実は赤く色づいていました。

テイカカズラ
ヘゴの森では、若いテイカカズラはいたるところに見られます。そして、生長しますと人がぶら下がっても大丈夫なくらいの強度を持つ太いツルになります。

ヌカボシクリハランとマメヅタ
ヘゴの森では、たくさんのシダ植物が見られます。お客様が葉をひっくり返して見ているのはヌカボシクリハランです。
そして、周辺に小さな葉が見られますね?これはマメヅタといって、これもシダ植物に分類されます。

リュウビンタイ
ヘゴの森では大型のシダ植物も見られます。お客様が見られているのはリュウビンタイ。
写真をよ〜く見ますと、リュウビンタイの葉は穴が空いています。
これは、例年、冬になりますと、八丈島でも雹(ひょう)が降ります。この雹でリュウビンタイの葉が穴だらけになります。

ヘゴ
「ヘゴの森」ですので、お客様にもヘゴを体験してもらいました。
若いヘゴは棘だらけです。手に穴が開くくらいの鋭さと長さですので、そっと触ってもらいました。

そして、成熟したヘゴは、茎を硬い気根で覆われています。

この気根は根ですので、ヘゴが傾きますと、重力で引っ張られて板のようになります。お客様は板状になった気根を直接触られていました。

ヘゴは木ではありません。
木は、毎年冬を迎えますので、年輪ができます。ところが、ヘゴはシダ植物ですので、横断面を観察しますと、年輪は見られません。

不思議ですね

写真には写っていませんが、急に空から霰(あられ)が降り始めました。

ヘゴの森を見下ろす高台に来ました。お客様はこの眺めを写真に収めていました。



仕事が忙しかったのですが、チャンスと思って、八丈島に来てしまいました
でも、冬の八丈島は寒いですね

そうですね
気圧配置が冬型になりますと、太平洋は遮るものがありませんので、冷たい風がそのまま八丈島に直撃してしまいます

知り合いにヘゴの森を教えてもらって良かったです

そう言っていただけると、嬉しいですね
今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました