今日の八丈島は6.4-9.1 m/sの風と記録されていますが、瞬間最大風速は18.5 m/s。ときおり、強い風が吹いていましたので、計測のとおりでした。
山に入りますと(正確には山と山の間)、意外と風は弱く、思ったほど影響はありませんでした。

これなら安全にツアーはできるかな?
今日は、「2023年11月20日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの植物たち
ヘゴの森は八丈島の山の中腹にあります。海沿いは強風ですが、散策路では許容範囲でしたね。
今の時期に見られる植物をお客様に紹介しました。
センニンソウ
センニンソウの花はまだ残っていますが、日に日に種が仙人の髭のようになっていきます。種の色も茶色に色づいてきましたね。

アシタバ
八丈島といえばアシタバ。お客様もアシタバ畑をご覧になっており、

野外では、こんなところにあるんですね
と仰っていました。八丈島では、アシタバはいたるところで見られますね。

センブリ
今日のお客様は散策をよくされているそうです。色々な野草の名前がスラスラと出てきましたね。

私はいらないみたいです(笑)
もちろん、センブリもご存知でした。苦味で有名な野草ですが、とてもきれいな花をつけます。

ラセイタタマアジサイ

午前中は八丈富士でたくさんのアジサイを見ました

おそらく、これを見ていたんですよ

ラセイタタマアジサイの飾り花は、花の時期は上向きに、受粉が終了したら下向きになります

ほんとうですね

面白い

アオノクマタケラン
八丈島では、アオノクマタケランは1年中見られます。今の時期は、実が色づく途中です。

色々な色の実が見られますので、今が見どころですね

ヌカボシクリハラン
シダ植物は、葉の表の形を見て、葉をひっくり返して胞子嚢群のパターンから種の分類をします。
ヌカボシクリハランは、葉の表側はヒトツバと似ていますが、胞子嚢群のパターンはまったく違います。葉の裏はたくさんのポツポツの胞子嚢群となっています。

オオタニワタリ
先ほどのヌカボシクリハランの葉も面白いのですが、さらに巨大な葉を持つシダ植物もあります。オオタニワタリはこの大きな葉によって枯れ葉を集め、腐葉土を形成し、生きています。

リュウビンタイ
個体の大きさでしたらこちらも負けません。低木のように見えますが、リュウビンタイはシダ植物です。

ヘゴの森にはヘゴ以外にも色々な植物が生息しています

ヘゴの森のエリアの様子
風はありましたが、ヘゴの森のエリアは明るく思ったよりは過ごしやすかったです。青空のもと、頭上の葉身は明るくなったり暗くなったりしました。

風で雲が移動しているのでしょうね

ヘゴは、木ではなく、シダ植物です。お客様は気根や茎の断面を見ながら、ヘゴのユニークな構造を堪能されていました。



毎日ヘゴの森に入っていますが、毎回違う姿を見せてくれますね


ヘゴの森には、ヘゴ以外の木生シダはないのですか?

そうですね、代表的なものですと、ヒカゲヘゴ、今日は近くを通りませんが、クロヘゴもあります

あそこに見えるのはヒカゲヘゴですね

ヘゴの森を見下ろす高台に来ました。

これはすごいですね
私たちの目の前には色鮮やかな緑のたくさんのヘゴの傘が広がっていました。


風が思ったよりなくて、山の中はよかったです

でも、強風で倒木や落枝もありますので、警戒は必要ですよ

まだ青空が見えますので、このあとは、展望台巡りはどうですか?

そうですね、いつ空が曇るか分かりませんので、いろいろ回っています

今日はありがとうございました

こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました。
