八丈島は、昨日、今日といい天気が続いていますね。昨日のブログでも書きましたが、八丈島の山からは、本来ない場所から、吸い込んだ水を吐き出している作業が続いています。
写真は撮りませんでしたが、昨日は、三原山にも三原滝が見られました。
晴れの日に三原滝が見られるのは珍しく、いかに大雨がすごかったが分かります。この名残は、今日のヘゴの森ツアーでも見られました。
今日は、「2022年10月21日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの様子
ヘゴの森ツアーでは珍しく、今日は、終始水の流れの音が聴こえていました。晴れの日差しと、穏やかな風、そして、水の音に包まれていました。

ヘゴの森がある八丈島は東京都ですが、都心とは明らかに違う自然豊かな島ですね。もちろん、シダ植物などは見られません。

シダの裏側ってこうなっているんですね
お客様は、リュウビンタイの葉の裏の胞子嚢群を確認していました。

ヘゴの幹が実は茎であったり、スギの幹にコケが覆っていたりと、ヘゴの森の自然は、お客様にとってはとても新鮮だったようです。


ヘゴの森は、天気の影響を受け、青空の青とヘゴの葉身の緑のコントラストがとてもはっきりした美しい景色でした。

いくら写真をとっても切りがないですね
今日のヘゴの森は、ここ数日では一番美しい状態でした。
デジタル一眼レフやミラーレスカメラを使わなくても、iPhone 12でもこれだけの美しさです。


「美しい」ばかりでは、本当の自然を見せたことにはなりません。ヘゴの恐ろしい部分も紹介しました。

そう、若いヘゴの茎ですね
若いヘゴは鋭い棘で覆われています。気根に覆われた成熟したヘゴ、そして、危険な若いヘゴと、お客様は同じ種でも多様性のある形態に驚かれていました。

意地悪はこのあたりにして、最後はヘゴの森の美しいところを紹介しました。
初めに、ヒカゲヘゴの群生。手前はヘゴ、奥はヒカゲヘゴです。
ヒカゲヘゴは棘が毛に変わった種類です。ヘゴを見慣れている目から見ますと、ヒカゲヘゴの上部は金色で柔らかさを感じますね。

そして、ヘゴの群生。ヘゴを見下ろす高台から見下ろしました。

これはきれいですね

ツアーでは、終始水の流れる音が聴こえていました。これまでの大雨の水を山から吐き出している音ですね。

これが続いている間は、いつ土砂崩れが起きるか分かりません
ヘゴの森は比較的平らです。ですので、土砂崩れの危険性は低いのですが、それでも、ツアー中、土が移動している箇所をお客様に紹介しながら、八丈島の自然の怖さも紹介しました。
観光業は復活の兆しを示しています。しかし、2020年冬に始まったこの情勢から、2022年の秋までの時間、状況が変わりました。
実は、今日のお客様は旅行業の方でした。ヘゴの森ツアーを案内がメインでしたが、お客様からは、八丈島の観光業への問題点についてのご意見も伺えた貴重な機会となりました。

とても楽しいツアーでした

今日は、ヘゴの森へいらしていただき、ありがとうございました
明日のブログは、仕事のためお休みします。