いい天気が続く八丈島です。でも季節は着実に夏から秋に変わり始めていますね。

八丈島でも渡り鳥が来ています
さて、ヘゴの森ツアーは人気ですが、たまに突然空きが出ることがあります。お客様の御都合などで、泣く泣くキャンセルが出たりすることも良くあります。
そして、同時に、

もしかして空きが・・・
とご連絡をされるお客様もいらっしゃいます。
そんなタイミングで、今日のお客様はヘゴの森へいらっしゃいました。
今日は、「2023年9月30日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
体力のあるお客様

どちらからいらっしゃいましたか?

東京です

ここも東京ですけれどもね

それにしてはジャングルすぎですね(笑)
そんな会話から今日のツアーは始まりました。
お客様はもともと釣りが目的で八丈島にいらしたそうです。ただ、いっしょに来るはずの方がご都合で来られなくなり、予定を急遽変更して山のツアーに切り替えたそうです。
前日、八丈富士に登られ、石の階段では何度も心を折られ、お鉢めぐりは恐怖だったそうです。

簡単に行けるという情報を見ましたが、お鉢めぐりの道の足場は悪いし、風は強かったし、ぜんぜん違うじゃないですか
八丈島ではよく聞くお話です。

ヘゴの森コースの様子

うわさでは聞いていましたが、本当のジャングルみたいですね
お客様は私たちの目の前に広がるヘゴの森についていわれました。

ヘゴの気根に覆われた茎や横断面に年輪がない形態に驚かれていました。


ヘゴの森エリアでは1,000本のヘゴが生息しています。都心ではなかなか見られない景色です。お客様はたくさん写真を撮っていらっしゃっていましたね。



ヘゴの森散策路全コースの様子
今日のお客様は八丈富士登山をされた方です。ヘゴの森の山道も楽勝で歩けます。
そこで、ツアーは「ヘゴの森散策路全コース」にし、八丈島の山の中腹で見られる植物を見ながら、ジャングル探検をしました。
散策路周辺には大型のシダ植物が生息しています。巨大な葉っぱのおばけのようなオオタニワタリ、木の枝を思わせるような葉柄を持つリュウビンタイなど、私たちは間近でそれらの姿を楽しみました。


散策路周辺には、大型のヤシやアカガシが見られます。


お客様が触っているのはテイカカズラ。もともとは細いツル性の植物ですが、生長するにつれて、茎が太くなっていきます。

ヘゴの森には似たような葉を持つ植物が見られます。若いテイカカズラとヤブコウジは、ほぼ同じところで生息しています。

ぱっと見同じに見えます
でも、葉をとって、直接両方を比べてみますと、それぞれの葉の周辺はツルツルとギザギザになっています。ツルツルはテイカカズラ、ギザギザはヤブコウジです。

ヘゴの森には他にもツル性の植物が見られます。
お客様がご覧になっているのはフウトウカズラ。光合成をするためにスギに絡みついて上へ登っていきます。
でも、絡みつかれる方のスギは幹を痛めてしまうため、枯死してしまいます。このエリアはスギの墓場となっています。

八丈島では、倒木しますと本土に比べて速く分解します。気温と湿度が菌類などの分解者の生育条件にてきしているためです。

少し触っただけでもボロボロになってしまいます


面白い体験でした
東京のジャングルっていいですね

今日はありがとうございました

こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました
