今週はいい天気が続く八丈島です。

暑いですね
といいましても、海に囲まれている八丈島は、都心よりはずっと涼しいです。
さて、今日のお客様も八丈島登山をされた方々です。これだけの体力があれば、ヘゴの森は楽勝です。

でも、ヘゴの森は散策が目的です
とお客様もおっしゃっていましたので、今日は解説メインのツアーとなりました。
今日は、「2023年9月19日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの様子
雨といえば6月の梅雨、梅雨といえばアジサイを連想しますね。雨の多い八丈島でもアジサイは色々なところで見られます。
お客様は、昨日、八丈富士を登山してきました。

アジサイがたくさんありました
八丈島にはアジサイは2種類あります。葉がツルツルのガクアジサイ、葉がザラザラのラセイタタマアジサイです。

花は無くても、葉の手触りで区別できます

ヘゴの森のエリアに入り、ヤシのように見える木が出てきます。これらが木生シダのヘゴです。
ヘゴは硬い気根で覆われています。水の吸収に使われているだけでなく、他のコケやシダ植物もその恩恵に預かっています。

今日はとてもいい天気でしたので、ジャングルの上は青空が広がっています。

ヘゴは木ではありません。横断面には年輪はありません。

ちょうど太陽が頭上にくる時間帯でしたので、ヘゴの森内は日差しが差し込んでいました。


ヘゴの森を見下ろす高台にきました。9月ですが、真夏のような景色です。


ヘゴの森散策路全コースの様子
今日のお客様は健脚ですので、このまま山道に入りました。フウトウカズラによるスギの墓場は、お客様にとっても驚きの景色のようです。

力がないようなツルが、スギに穴を開けて少しずつ弱らせ、最後は倒木を引き起こします

テイカカズラは成熟しますと、硬いツルとなります。人がぶら下がっても大丈夫です。
ところが、何年も人がぶら下がれば、最後は寿命が来ます。多くの方々がぶら下がったテイカカズラは、現在はこのように潜るだけのツルとなってしまいました。

八丈島では、タケノコのことをタコウナとよんでいます。島では、かぐや姫のマダケではなく、細いタケノコを食べます。

メダケといいます
雑な見分け方ですが、節があるのがメダケです

ヘゴの森散策路全コースでは、様々なシダ植物が見られます。
お客様が触っていらっしゃるのは細い葉です。この葉、よ〜く見ますと、裏側に2本の茶色い線が見られます。

ですので、これ、シダ植物です
シシランといいます

また、ヘゴほどではありませんが、ヘゴの森には大型のシダ植物が見られます。お客様が見上げていらっしゃるのはリュウビンタイといいます。

八丈島は、菌類の生育に最適な気温と湿度が維持されています。倒木があっても、本土と比べてとても早く木が分解されます。
お客様は倒木を触っています。指で摘んでもすぐに粉になるほどの状態になっています。

秋になりますと、八丈島もキノコの季節になります。散策路の近くに大きな白いキノコが見られました。

これはテングタケ科のキノコです
シロオニタケでしょうか?

今日のツアーでは、木生シダから、通常のシダ、樹木、野草、そして、キノコと色々なものを見られ、お客様も大満足でした。

とても楽しかったです

今日はありがとうございました

こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました
