いい天気が続きますね。というか八丈島らしからぬ天気です。暑すぎです。

暑いですねー

暑いですねー
最近は、こんな挨拶が多い八丈島です。
さて、今日のお客様は突然のご予約でした。
今日は、「2023年9月18日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
お客様は青ヶ島旅行を成功させた勇者様
青ヶ島は、死ぬまでにみるべき世界の絶景13にも選ばれたことで、世界中で有名な島となりました。
私たち八丈島に住む人からすると近くて遠い島です。条件が揃わないとなかなか行き来できません。
船やヘリに乗る前に、青ヶ島自体、前もって宿泊施設に予約がないと行ってはいけない島です。
現在の状況もありますので、興味のある方は、東京都、青ヶ島村からの発表には特に注意して情報収集をして下さい。せっかくの楽園を不注意で迷惑をかけてはいけません。
そして、今日のお客様は、この難しい青ヶ島旅行を成功させ、八丈島に立ち寄った勇者様でした。
かなりアクティブな方でした。八丈島に来ても八丈富士登山をして、まだ時間があったので、ヘゴの森へいらしたとのことです。
ヘゴの森コースの様子
最近、八丈島は天気が続いていることから、水が必要なカはあまりいません。ヘゴの森ツアーはけっこう快適です。
ヘゴの森内を見上げますと、ジャングルのような景色が広がります。

ヘゴの茎を覆う気根は、ヘゴが垂直あるいは横になっているかの形状に依存して、形態が違います。茎を支える役割をしたり、板状の根になったりします。

若いヘゴの茎は鋭い棘で覆われています。遠目では見にくいのでお客様も気が付きませんでしたが、指で棘を触ればその恐ろしさが体験できます。

ヘゴの森エリアから見上げますと、青空バックの葉柄が広がっていました。

ヘゴは木ではありません。横断面には年輪はありません。枯死しますと、空洞になります。

ヘゴの森を見下ろす高台にきました。緑の傘が広がります。


ヘゴの森散策路全コースの様子
今日のお客様は八丈富士も登山されていますので、ヘゴの森散策路全コースは楽勝です。そんなわけで、八丈島中腹の自然を見に行きました。
八丈島にはツル性の植物として、テイカカズラやトゲナシサルトリイバラなどがあります。そして、スギに絡みつくフウトウカズラがあります。
フウトウカズラは、棘のようなものをスギに刺して上部へ登っていきます。ところが、この穴は、菌類の感染や虫の侵入を手助けしてしまうため、スギは枯死してしまいます。

私たちはスギの墓場を歩きました

今日のお客様は仕事でヤシをあつかうそうです。ヘゴの森散策路全コースには巨大なビロウがあり、たいへん驚かれていらっしゃいました。

散策路には、ヘゴ以外にもたくさんのシダ植物が生息しています。

あっ!
これ、青ヶ島で見ました
お客様がご覧になっていますのは、オオタニワタリ。青ヶ島の焼酎にはこのオオタニワタリが入っています。

シダ植物といいますと、多くの場合は大型です。ところが、お客様が触っていますのは小型のシダです。

マメヅタといいます
通常のシダ植物は、葉の表面を見て、裏面の胞子嚢群のパターンを見て、種の判別をします。ところが、マメヅタは、胞子を作る葉と光合成をする葉と分業をしています。

それぞれを、胞子葉と栄養葉といいます

散策路にはシロアリの巣もあります。台風13号の影響で、蟻道は無くなりましたが、再構築していました。

ヘゴの森には、ヘゴとヒカゲヘゴが生息しています。お客様は、ヒカゲヘゴの毛の触り心地を確かめ、ヘゴとの樹高の種間の差に感心されていらっしゃいました。


八丈富士とは違った景色でした
日陰で涼しかったですね

そうですね、ヘゴの森ツアーはほとんど日陰ですので、歩きやすいですね

今日はありがとうございました

こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました
